学習と健康・成長

青学初等部×CA Tech Kids 思考も技術も身につけるプログラミング授業とは

2021.08.13

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夏野 かおる
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リクエストは1つ、「英語でやりましょう」

——学校向けのカリキュラムを整備するにあたり、どんなことを意識しましたか?

上野:当社が提案したカリキュラムが基本となっていますが、1つだけ青学初等部からリクエストがあったのが、「英語でやりましょう」ということでした。

中村:本校では1年生から英語教育を行なっており、せっかく英語を学ぶ土壌があるので、プログラミングの授業でも生かしたいと考えていました。

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青山学院初等部部長の中村貞雄さん

井村:実際、プログラミング教育においても、英語は大切です。2022年度からは高校の情報科でもプログラミング教育が必修化しますが、そこで使われるのはおそらく英語ベースの言語になると思います。そのため、早いうちから英語でのプログラミングに慣れておいたほうが、抵抗感なくステップアップできるのではないかと考えています。

上野:日本語で書けるプログラミング言語もあるとはいえ、やはり主流は英語。ですから、早期から英語でプログラミングを学ぶことは、今後かなりプラスになるのではないでしょうか。

——本格的な内容というと、テキスト言語という選択肢もあったかと思いますが、あえてビジュアルプログラミング言語である「Scratch(スクラッチ)」を採用された理由は?

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プログラムに必要な要素をパーツ化し、ドラッグ&ドロップのマウス操作でプログラミングできるScratch

上野:私は、子どものプログラミング学習には3つの壁があると考えています。1つ目は、アルファベットの壁。2つ目は、タイピングの壁。そして3つ目が、プログラミングに使われる概念(繰り返しや条件分岐、座標など)の壁です。

本格的な内容に取り組んでほしいからと言って、はじめからテキスト言語で学ぼうとすると、3つの壁が一気に押し寄せてきます。一方でScratchであれば、アルファベットやタイピングには徐々に慣れていけばよく、早い段階からプログラミングの概念の学習に入ることができます。

実は、初期のTech Kids Schoolでは、最初から英語のテキスト言語であるJavaScript(ジャバスクリプト)に取り組んでもらっていたんです。もちろん、このやり方が合う子もいるのですが、3つの壁があるために、成長スピードが鈍ってしまうケースもありました。学校で実施することを考えると、やはり間口は広い方がいい。そのような考えから、Scratchを採用しました。

また、Scratchは自宅でも簡単に使えて、書店に行けば参考書なども充実しています。学校の授業にとどまらず自分で学びを進めたい、意欲のある児童にも対応できますので、子どもがプログラミングを学ぶには最適なツールだと思っています。

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