大学合格者ランキング2021 現役「進学率」編

難関10国立大トップは灘、2位は筑波大附駒場 両校とも半数近くが現役で進学

2021.08.17

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安田 賢治
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高校などの大学進学実績を見る際には、1人の受験生が複数の大学・学部に受かった場合、合格の数をすべて数える「延べ合格者数」がよく使われている。本連載では、同じ私立大の複数学部に合格した際には1人と数える「実合格者数」についても紹介してきた。さらに正確に進学実績を表すのが、実際にどの大学に進んだかを示す「進学者数」だ。現役進学者数を卒業生数で割った現役「進学率」の指標をもとに、大学通信の安田賢治常務が解説する。

本連載では、合格者のうち実際にその大学に進学した人の割合を「本命率」と呼んでいる。今年の難関10国立大全体の現役本命率は97.7%だった。大学別にみると東大が99.9%でトップ、次いで京大が99.5%。以下は一橋大99.3%、名古屋大98.8%、東京工業大98.6%、大阪大98.5%、東北大97.4%、九州大96.1%、神戸大95.5%、北海道大94.6%の順だった。さすがに難関国立大だけあって本命率は高い。その中で本命率が比較的低いのが九州大、神戸大、北海道大だ。この3大学に共通しているのは後期の募集人員が多いことだ。今春の一般選抜(一般入試)では北海道大484人、神戸大375人、九州大259人だった。九州大の次に後期の募集人員が多いのは東北大の93人だから、この3校が突出して多いことが分かろう。

近年の一般選抜での国立大併願は、前期で第1志望を受け、後期は前期よりランクを落としたり、地元の大学を受けたりするのが一般的だ。今年はコロナ禍により前期から地元の大学を受けるケースも増えているようだが、基本は大きくは変わらない。後期で合格しても、前期で不合格だった第1志望を諦めきれず、入学を辞退する受験生も少なくないようだ。そのため、後期の募集人員が多い大学の本命率が低くなっているとみられる。

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