海外大進学という選択

灘中高→東大(半年)→米ウェズリアン大 石田智識さん「『とりあえず』を問い直す」

2021.08.13

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山下 知子
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悩んだら「やる」を選ぶ

灘高では、僕を入れて3人が海外の大学を受験しました。いろいろと言われましたね。「東大しか考えていない人が多い中で、別の選択肢を取ろうとするのはすごい」と言われたこともあれば、「意識高っ!」と言われたこともあります。

スタートが遅かったので、受験したのは8校のみ。落ち続けて、東大の合格が先に来て、「どうしようか」と思っていた頃にようやく合格の知らせが届きました。本当にほっとしました。進学先は、いろいろなことを学べるリベラルアーツの大学を選びました。数学や物理は好きだったけど、教育にも関心があって、複数の学問分野を専攻できるのが魅力でした。

大学のフリスピーサークルのパーティで同級生と。右から2人目が石田さん=石田智識さん提供
大学の友人とプエルトリコに旅行した時の石田さん(右から2人目)=石田智識さん提供

東大に半年通ったのは、「日本の大学は……、海外の大学は……」と言っても、僕自身は日本の大学を経験したことがなかったから。東京に住んでみたい、とも思いましたし。楽しかったですよ。そのまま4年間通っても楽しめたと思うし、頑張れたと思います。でも、人生は一度きり。1回は日本以外のところで住んでみようと初志を貫徹しました。

ウェズリアン大には2018年9月に入学しました。留学生対象のオリエンテーションがあったのですが、みんな英語で難なくコミュニケーションを取っています。日常会話こそが至難の業。一方、授業は論理的に展開され、テキストもあり、専門用語を覚えればついていけました。

高校生も大学生も基本的に一度きり。どの選択をしても後悔しないためには、今この瞬間に考え抜くことだと思います。結果的にうまくいかなかったとしても「あの時の自分はきちんと考えたから悔いはない」と思えるかどうかです。そして、「やる/やらへん」で悩む時間があったら、とりあえず「やる」を選ぶ。中高時代はリスクを冒せる、失敗してもやり直しがきくと思いますから。

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