海外大進学という選択

釜山外国語大へ進学、タイ語を専攻 関東国際高出身の山本由季さん

2021.08.16

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山下 知子
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韓国語を学べる高校がある! K-POPが大好きだった中学生の頃、手にした受験情報誌で見つけた関東国際高校(東京)に進学し、韓国語を学んだ山本由季さん。卒業後は指定校推薦で釜山外国語大学校へ進学し、タイ語を学びました。この夏からはタイの韓国系物流企業で働き始めます。どんな高校生活だったのか、外国語で、また別の外国語を学んでいた大学時代に感じたことは? 話を聞きました。(写真は、釜山外国語大卒業式での山本さん=2021年2月、山本由季さん提供)

山本由季

話を聞いた人

山本由季さん

釜山外国語大学校卒業

(やまもと・ゆき)1998年、東京都出身。公立中学校から関東国際高校外国語科韓国語コースに進み、2017年に釜山外国語大学校東南アジア創意融合学部タイ語科に入学。在学中の19年8月から1年間、タイ・バンコクにあるシーナカリンウィロート大に交換留学。21年2月に釜山外国語大を卒業し、タイの韓国系物流会社に就職した。小学4年から始めた剣道は3段。釜山外国語大では剣道部に所属。

「韓国が学べる!」で高校選び

中学3年のある日の休み時間、教室のロッカーの上に置かれていた、分厚い高校受験情報誌をパラパラとめくっていました。たまたま開いたページが関東国際高校で、韓国語コースがあることを知りました。「え、韓国語が学べる高校があるの?」と、とても驚きました。外国語を学びたい、いつかは留学もしてみたいと漠然と思っていました。ですので、夏休みの学校説明会で、韓国の大学に進学している生徒がいるという話を聞き、「ここだ」と。高校は1校しか受けませんでした。

小学生の頃からK-POPが大好きでした。クラスメートも、「KARA派」「少女時代派」に分かれていたぐらいなので、私たちの年頃の女子は多くが好きだったと思います。私は中学校に入ってさらに火がついて、男性アイドルグループ「BEAST」(現HIGHLIGHT)に夢中でしたね。歌もダンスも、本当に「かっこいい」の一言。「いつか話してみたい」と思って韓国語の本を買い、「ハングルで自分の名前が書けた!」なんて友達に自慢していましたね。

関東国際高校=2021年6月、東京都渋谷区
関東国際高校=2021年6月、東京都渋谷区

高3で伸びた韓国語力

高校入学時は、あいさつの言葉を少し知っていて、簡単な文字は書けましたが、その程度です。先生方はとても丁寧に指導してくださったと思います。「K-POPアイドルと話したい」から始まった韓国語も、習っているうちに「韓国に友達がほしい」「韓国で生活してみたい」「もっと韓国のことを知りたい」と、夢がどんどん膨らんでいきました。

韓国語の授業は1年生で週5コマ、2年生で6コマありました。3年生は週6~8コマで、一気に難しくなり、本当にハードでした。英語の授業はもちろん別にあります。

3年生の時の「韓国語時事」の授業がとても印象に残っています。2週間に1回のペースで「お題」が出て、グループで話し合い、韓国の友人に話を聞いて発表して、最終的に韓国語で500字ほどのリポートを書く授業です。

例えば、「韓国の人たちは毎日3食、必ずキムチを食べているのか」というお題の時は、SNSでつながっている韓国の高校生にメッセージを送って尋ね、その家族にも聞いてリポートをまとめました。高2で現地研修に行くので友達ができるんです。意外ですが、キムチが嫌いな人は多いんですよ。韓国の食堂では常にキムチが出てきますが、「出てくるけど、私は食べない」という人は一定数います。

この授業では、韓国語で文章を書く力、SNSでの依頼の仕方などを学べました。大学入試も見据えていたと思います。授業名の通り、時事的な話題も扱うので韓国への理解が深まりますし、小論文を書くことにもつながります。

この3年生の1年間でメキメキと力がついたと思います。韓国語能力試験(TOPIK)4級(6級が最も難しい)を取ることができました。

関東国際高校での授業=山本由季さん提供
関東国際高校での授業=山本由季さん提供

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