国語のチカラ ~「読み、書き、表現」アップの鉄則~

小学生がしがちな書き言葉の失敗とは 正しく伝わる文を書くためのはじめの一歩

2021.08.20

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南雲 ゆりか
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中学入試では、国語のみならず、社会科や理科でも記述式の問題が出題されています。低学年のうちに、読み手に正しく伝わる文を書く練習を開始しておきたいものです。

今回は、作文や記述式解答をきちんとした書き言葉で正確に書くための土台づくりについてお話ししたいと思います。

子どもらしい言葉で、気持ちをストレートに表現した作文はかわいらしく、読み手の心をとらえます。細かい決まりごとなど気にせずに、自由に書くのもひとつの表現活動です。

でも、それとは別に、試験の記述問題にも対応できるように、きちんとした文の書き方を教える必要があります。

上手な文が書けるに越したことはありませんが、まずは読み手に内容が伝わるように正しく書くことを目標にしてください。

小学生の文によく見られる失敗

小学生の書いた文には、誤字脱字以外にも次のような失敗がよく見られます。

低学年の親必見! 正しく伝わる文を書くためのはじめの一歩

文を書くときに、前の部分とのつながりを確かめることなく、なんとなく言葉をつなげてしまう受験生を見かけます。また、書き言葉に慣れていないために、不適切な箇所を指摘しても、誤りが理解できない場合もあります。

ためしに次の各文の表現の不適切なところを見つけて、どう直せばよいかを考えさせてみましょう。低学年の子にとっては難しいものもありますので、全部できなくても構いません。

低学年の親必見! 正しく伝わる文を書くためのはじめの一歩

①は「兄の話では~言いました」と文がねじれています。「兄の話では~ということです」にするか、「兄は(が)~と言いました」に直しましょう。

②は話し言葉がたくさん使われています。「食べれ」→「食べられ」(ら抜き言葉)、「けど」→「けれど」、「想像してた」→「想像していた」、「違かった」→「違った」と直します。

③は「入りたいのは~入りたいです」とねじれています。「入りたい」を重複して使ったことでおかしくなっているともいえます。「私が入りたいのは音楽クラブです」、あるいは「私は音楽クラブに入りたいです」に直します。

④は「筆箱」「ペン」が重複しているので違和感があります。「筆箱の中にしまったはずのペンがなくなっていた」などにするとすっきりします。

⑤は助詞や語順に問題があります。「お母さんが、『お姉ちゃんなのだからがまんしなさい』と私をしかった」などとするとわかりやすくなります。

書き言葉に触れる機会が多いと、以上のような直しはすんなりとできます。

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