大学合格者ランキング2021 現役「進学率」編

全・国公立大は地方公立校が上位を席巻、1位の東京芸大附音楽を除き東京圏は低迷

2021.08.24

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安田 賢治
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高校などの大学進学実績を見る際には、1人の受験生が複数の大学・学部に受かった場合、合格の数をすべて数える「延べ合格者数」がよく使われている。本連載では、同じ私立大の複数学部に合格した際には1人と数える「実合格者数」についても紹介してきた。さらに正確に進学実績を表すのが、実際にどの大学に進んだかを示す「進学者数」だ。現役進学者数を卒業生数で割った現役「進学率」の指標をもとに、大学通信の安田賢治常務が解説する。

本連載では、合格者のうち実際にその大学に進学した人の割合を「本命率」と呼んでいる。

すべての国公立大のここ3年の現役の本命率は89.8%→89.1%→88.9%と推移している。現役で国公立大に合格していながら、1割以上が入学を辞退している計算になる。私立大に進学したり、後期試験で合格したものの前期試験で不合格だった第1志望の国公立大を目指して浪人したりするなど、理由はさまざまだろう。今年は、コロナ禍の影響で自宅から離れた国公立大進学を諦めた受験生もいたようだ。

そんななかで現役進学率トップだったのは、東京芸術大附音楽(東京)だった。現役で31人が合格しているが、全員が東京芸術大音楽学部に進学している。そもそも、東京芸術大は合格者=入学者の珍しい大学だ。合格者全員が第1志望だったということになる。

東京芸術大附音楽の現役進学率は83.8%の高率だ。東京芸術大の附属高だが、大学への優先入学枠があるわけではない。ただ、教員の40人以上が東京芸術大と兼任している。高校入試もまず音楽の実技が行われ、その合格者に対して英語などの学科試験が課される。徹底した音楽実技重視の入試といえよう。

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