学習と健康・成長

昆虫食に関心高まる 環境問題解決の糸口にも? 専門家「多様性、子どもに伝えて」

2021.09.09

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ゆきどっぐ
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昆虫は人類にとって「究極の伝統食」

――さまざまな利点がある昆虫食。いつ頃から人間に食べられるようになったのでしょうか。

採集しやすくたくさん取れることから、人類発祥と同時に日常的に食べられてきたと考えられています。今でも、世界では約2000種あまりの昆虫が食用とされていて、人類にとって「究極の伝統食」といえるのではないでしょうか。

日本の場合は、イナゴが有名です。イナゴは稲を食べますから、稲作が始まった縄文時代後期から、稲刈りと共に食べる文化が根付いたのでしょう。

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「国連も推奨の昆虫食」とシールが貼られたイナゴの佃煮(内山昭一さん提供)

昆虫食についてのアンケートで何を食べたかを聞くと、「イナゴは食べたことがある」と答える方が5割もいるんです。食べたことがない人でも、「イナゴが食べ物である」という認識があります。イナゴは昆虫食における「日本の国民食」といえます。

――日本の伝統食である昆虫食ですが、一般的にはそこまで受け入れられている印象はありませんね。

あまり目につかないことでしょうね。あとは値段が高いことも理由として挙げられます。興味を持ったら一度は食べてみるけど、「こんな感じ」とわかったらそれでやめてしまう。流通させるには、まず値段を下げること、そしてスーパーなどで購入できるように普及させる必要があります。

実は、この流れを作ろうと、農林水産省が主導して、「昆虫ビジネス研究開発プラットフォーム」が設置されています。識者によるシンポジウムや昆虫利用規格についての意見交換会を実施しているんですよ。

――これからますます推進しそうですね。子どもが大人に成長した時、昆虫食がスタンダードになっている可能性はあるのでしょうか。

希望的観測を言えば、10年後、スーパーの牛肉や豚肉などの販売コーナーの隣に昆虫が売られていてもいいのではないでしょうか。

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