海外大進学という選択

どんな試験で、どんな準備が必要? 海外大進学の基本の「き」 Route Hの尾澤章浩さんに聞く

2021.08.27

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山下 知子
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学費援助は交渉可能 数多く受験を

――気になるのは金銭面です。

奨学金は欠かせません。米国のトップ私立大に進学した場合の費用は、学費や寮費などで年間約700~800万円と高額です。州立大は私立大よりは安いのですが、基本的にその州の人たちのための大学であり、留学生が入ろうとするとかなりの高額になります。例えば、カリフォルニア大バークリー校は、カリフォルニア州在住者は学費を含めてトータルで年4万ドル(約430万円)ですが、留学生を含む州外生は3万ドル追加され、計7万ドル(約760万円)かかります。ほぼ私立大並みの金額です。

米国の大学には「Financial Aid」と呼ばれる学費援助の仕組みが手厚くあります。家計の状況に応じて、出してもらえます。トップ私立大になればなるほど寄付金が多く、財政状況がよいので、学費援助に還元する分も大きくあります。事前に申請が必要ですが、申請が入学審査に影響しないと明言している大学は少なく、申請することで多くは審査が厳しくなります。州立大などは、寄付金が少なくなること、また、広く薄く出すので一人あたりの援助額は少なくなる傾向にあります。

学費に関しては2点、日本とは違う点があります。

主に中堅大ですが、合否の結果前に例えば「あなたには3万ドル出します」と連絡がくることがあります。つまりは合格連絡なのですが、優秀であればあるほど、その学生を確保したいので提案してくるのです。また、奨学金は交渉すれば上げてくれる場合もます。「他の大学ではこれだけ出してくれる」などと伝えると額を上げてくれることもあります。

受験テクニックとしては、できるだけ多くの大学に出願し、合格チャンスとともに奨学金をもらうチャンスを増やしていくことが必要だと考えます。

海外大進学という選択
カリフォルニア大ロサンゼルス校

――海外大の魅力をどう捉えていますか?

学業面で米国の大学は全体的にとてもハードです。進学した学生の話では、教授の熱意のある指導や、周りの学生の熱心さから、自分も熱心に学ばざるを得ないようです。睡眠時間も削られ、「徹夜で課題を仕上げた」なんて話もよく聞きます。一方、6月から3カ月近くある夏休みはインターンなど学業以外の活動に思い切り取り組めているようです。また、専攻分野を一つに絞らず、二つ、三つ作れる柔軟さも魅力ですね。

最初に述べましたが、受験すること自体が自分自身を見つめる機会となり、大学での学びのモチベーションになっている点は大きな魅力の一つだと思います。もちろん準備は大変ですが、進学者の多くが「受験して良かった」と言うのはこの辺りに大きな理由があると感じています。

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