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8割が「嫌い」、注射と上手につきあう 痛みを抑えるには? ワクチンの原理は?

2021.09.02

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夏野 かおる
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国内でのコロナワクチンの対象年齢は、現在満12歳以上となっており、子どものワクチン接種に対して保護者間でも関心が高まっています。ただ、「うちの子どうしても注射が苦手で」という方もいるのでは。「注射が苦手」は珍しいことでなく、アイシェアの調査によると、成人でも8割を超える人が「嫌い」と回答しているそう。インフルエンザなどの予防接種でも必要となる注射と上手に付き合う方法について専門家に聞きました。

「悪い子には注射してもらうよ!」はNG 上手に注射と付き合おう

——コロナワクチンは、接種後に熱が出やすいと言われています。副反応で発熱したら、どうすればよいですか。

「ウォール・ストリート・ジャーナル」の2021年5月18日記事によると、副反応の強さと免疫獲得は必ずしも関係するわけではない(さらなる研究が必要)とのことです。少なくとも現段階においては、副反応を薬で抑えたからといって免疫が損なわれることはないと考えられています。熱が出てしまったら、無理をせず解熱鎮痛剤(アセトアミノフェンがおすすめ)を飲むと良いでしょう。

——コロナワクチンは現在、12歳以上が接種対象となっています。子どもにワクチンを受けさせる保護者へのアドバイスはありますか。

小児科医としての経験上、注射が嫌いになる原因のひとつは保護者にもあるように思います。

子どもが言うことを聞かないときに、「わがままを言っていると、お医者さんに注射を打ってもらうよ!」とおどかした経験はないでしょうか。こうした声かけは恐怖心につながりやすく、接種がスムーズに進まない原因になってしまいますので、なんとか避けていただきたいところです。

痛そうだから・副反応が怖いからといって接種を避けると、感染や重症化のリスクが高まり、大きな困難を被るかもしれません。痛くない工夫をすることや副反応への対策を準備しておくことは、接種への安心につながるかと考えます。今回ご紹介した工夫も取り入れつつ、上手に付き合って行きましょう。

(編集:野阪拓海/ノオト)

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