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【大学入試特集】名古屋大学×河合塾特別対談 入試で問われるのは「知識の運用能力」と「主体性」

2021.09.10

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今年度入試からスタートした大学入学共通テストは、平均点自体に大きな変化はみられませんでした。一方、個別試験では多くの大学で見直しが進んでいます。では名古屋大学をめざすなら、どのような受験対策が必要なのか。名古屋大学副総長の佐久間淳一氏と、学校法人河合塾教育研究開発本部主席研究員の近藤治氏にお話を伺いました。(写真は、佐久間氏(右)と近藤氏)

佐久間 淳一

話を聞いた人

佐久間淳一さん

名古屋大学 副総長

(さくま・じゅんいち)名古屋大学人文学研究科教授。専門は、言語学、フィンランド語の統語論。東京大学、同大学院で学ぶ。名古屋大学人文学研究科長などを経て、2019年より現職。「言語学入門」「はじめてみよう言語学」「本当にわかる言語学 フシギなくらい見えてくる!」「フィンランド語のすすめ 初級・中級編」などの著書がある。

近藤 治

話を聞いた人

近藤治さん

学校法人 河合塾 教育研究開発本部 主席研究員

(こんどう・おさむ)1985年河合塾入職。教育情報分析部門、高校営業、営業統括部門を歴任後、教育イノベーション本部にて大学入試動向分析、進学情報誌「ガイドライン」「栄冠めざして」などの編集に携わる一方、生徒、保護者、高校教員対象の講演も多数実施。2018年より中部本部長として塾生指導に携わった後、2021年4月より現職。

人気が続く情報学部 安全・資格志向も顕著に

――2021年度の大学入試を振り返って。

佐久間 名古屋大学では、一般選抜の志願者数は微増でした。大学入学共通テスト(以下、共通テスト)の平均点が想定よりも高かったことが、要因のひとつと考えられます。学部別では社会のデジタル化に伴って、全国的に情報系の人気が続いていますが、本学でも情報学部(人間・社会情報学科)が大幅に増加。4.6倍と、全学部・学科で最も高い倍率となりました。

近藤 新入試への移行やコロナ禍という異例づくめの入試となり、当初は大学志願者がかなり減るのではないかという予想もありました。実際に私立大学は大都市圏が回避され、地方からの受験者数は大幅減となりました。一方で、国公立大学の減少率は小幅。ただし北陸・東海地区は、前年比104%と増加しています。

――傾向は。

近藤 色濃く表れたのは、「安全志向」「資格志向」「地元志向」です。資格に直結する医療系や教員養成系などが伸び、緩やかな文低理高の状況が継続しています。医療系は現場の過酷さが報道され、敬遠する動きも予想されましたが、むしろ厳しい状況だからこそ、働く意義を見出した受験生が多かったようです。頼もしい限りです。

佐久間 本学は、旧帝大の中でも地元志向の強い大学です。今年度も、愛知・岐阜・三重・静岡県からの入学者は71.3%を占めています。また全学あげて男女共同参画を推進しており、とくに理系女子の育成・支援に力を入れています。女子中高生向けに理系進学セミナーなどが行われ、例年ちょうど3割ほどの女子学生の比率が、21年度は32.3%に伸びました。

入試で問われるのは「知識の運用能力」と「主体性」

身につけてほしいのは困難に立ち向かう力

――名古屋大学の教育目標は。

佐久間 「学術憲章(2000年制定)」の中で、「論理的思考力と想像力に富んだ勇気ある知識人を育てる」という基本理念を掲げています。勇気ある知識人とは、幅広い教養と高い専門性を身につけ、社会の課題に果敢に挑む人材を意味します。知識というのは、持っているだけでは意味がありません。社会でいかしてこそ、価値が生じるものです。知識を活用して、困難に立ち向かう力を養ってほしい。「勇気ある知識人」には、そんな願いが込められています。

――学びの改革が進行中ですね。

佐久間 日本の大学は、難関大学も含めて、大きな曲がり角に差しかかっていると思います。というのも、優秀な学生の多くが海外の大学の方により大きな魅力を感じているという現実があるからです。果たして、日本の大学は社会や学生の期待に応えられているのかどうか、真剣に考えるべき時ではないでしょうか。大学は、知識を得るだけの場ではありません。学生が吸収した知識を駆使し、自ら設定した目標に向かって行動できる場を整えてこそ、大学教育は完結できると考えています。

――具体的には。

佐久間 新しい学びを構築するために、本学は昨年、岐阜大学と共に国立大学法人「東海国立大学機構」を発足させました。重要課題に位置付けているのは、デジタルトランスフォーメーションの推進です。東海国立大学機構では「デジタルユニバーシティ構想」を掲げ、学びの場を東海地域全体に拡大するなど、未来型大学への脱皮を図っています。機構発足を機に設置した「Academic Central(アカデミック・セントラル)」では、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)など新しいテクノロジーを駆使した次世代型教育システムの開発に着手するなど、先進的な教育改革を推進しています。さらに東山キャンパスでは、学生が自由に使え、主体的に活動できる新たな学びの空間も新設される予定です。

「知識を活用して、困難に立ち向かう力を養ってほしい」と佐久間氏
「知識を活用して、困難に立ち向かう力を養ってほしい」と佐久間氏
東海国立大学機構がめざす教育
東海国立大学機構がめざす教育

共通テスト対策も重要 差がつくのは2科目め

――個別学力試験(二次試験)の特徴は。

佐久間 本学の個別学力試験は、記述式問題が主体です。知識そのものではなく、知識を用いて答えを導く論理的思考力が問われます。入試問題は、大学から受験生へのメッセージと捉えてください。入学者にどのような力を求め、どういった学生に育てて社会に送り出したいのか。そこには、大学の方針が示されています。

近藤 名古屋大学の試験は、極めて標準的です。勉強時間に比例して、得点できる内容です。必ず目を通しておきたいのは、名古屋大学のホームページです。入学案内のページに、「試験問題および正解・解答例等」が掲載されています。そこには過去3年間の試験問題と、教科別の出題意図が詳しくまとめられています。出題傾向をつかむうえで、大いに参考になると思います。

――入試の多様化について

佐久間 全国の国立大学に対しては、多面的な評価を推進する観点から、「総合型選抜(AO入試)」や「学校型選抜(推薦入試)」を拡大することが求められています。本学は、もともと旧帝大の中では推薦入試の比率が高く、入学者全体の18%を推薦入試で選抜しています。2025年度からは、高校の新学習指導要領を踏まえた新課程入試が始まりますが、昨今、大学入試改革が大きな話題になっているのは、理由がないことではありません。主体性をどのように定義して、どう評価すべきか。本学でも、将来的な入学者選抜のあり方について、検討を進めているところです。

――共通テストの対策は。

近藤 難関大学や医学科をめざす受験生にありがちなのは、二次試験勝負という考え方です。確かに名古屋大学でも、大半の学部が二次試験重視となっています。しかし、共通テストの影響力は軽視できません。河合塾の調査では、共通テストでボーダーラインを下回った受験生のうち、逆転合格できたのは2割程度にとどまっています。しかも今回の共通テストでは、二次試験寄りの問題も含まれています。共通テスト対策の重要性が、増してきているのは間違いありません。ポイントは理科・地歴公民の2科めです。共通テスト本番までに自分の「2科め」をどこまで仕上げられるかが、合否の分かれめといえるでしょう。

2次試験重視とはいえ、共通テストで得点できないと逆転合格の可能性は低くなる。しっかりと準備を怠ることなく共通テストに臨もう。
2次試験重視とはいえ、共通テストで得点できないと逆転合格の可能性は低くなる。しっかりと準備を怠ることなく共通テストに臨もう。
入試で問われるのは「知識の運用能力」と「主体性」
河合塾では高1・2生を対象とした自宅で受験できる共通テスト体験を実施している。

名古屋大学の最先端研究を体感できるイベントも

――名古屋大学受験に向けた、河合塾のプログラムをご紹介ください。

近藤 名古屋大学をめざすにあたって必要なのは、何を学べ、何を研究できるのかを正しく知ることです。河合塾では、2014年度から名古屋大学と共催して、中学生・高校生・高卒生とその保護者を対象に教育イベントを開催しています。タイトルは「行きたい想いが加速する 名大研究室の扉 in 河合塾」です。名古屋大学の各学部から研究者や大学院生をお招きして、最先端研究や大学生活の講演、講演者と参加者による懇談会などが行われます。2021年度は法学部、教育学部、医学部(保健学科)、理学部、情報学部、工学部の全6回(6月~10月)を予定。名古屋大学での研究を、リアルに体感できる機会です。お気軽にご参加ください。

※新型コロナウイルス感染症の感染状況に鑑み、開催を中止する場合がございます。ご了承ください。

入試で問われるのは「知識の運用能力」と「主体性」

――「名大魅力発見BOOK」も好評ですね。

近藤 名古屋大学と共同制作している、無料の冊子です。学部・学科の特色から卒業後の進路、教授や学生へのインタビュー、キャンパスライフまで、名古屋大学の魅力や最新情報をお伝えしています。河合塾では名古屋大学の頻出問題を分析し、効果的な学習法をアドバイスしています。弱点補強から入試対策まで、さまざまな講座をラインアップ。より実戦的な演習を中心とした、冬期講習も用意しています。短期集中講座は「効果があるのか」と疑問を抱かれるかもしれませんが、学んだことは間違いなく糧となります。勉強は、一つひとつの積み重ねです。また「早めに手を打つ」のも、受験の鉄則です。

名大魅力発見BOOKを手に入れよう! https://www.kawai-juku.ac.jp/exam-info/unv/

名大魅力発見BOOKを手に入れよう!
https://www.kawai-juku.ac.jp/exam-info/unv/

名大受験に向けた河合塾が提供する様々なプログラムを紹介する近藤氏
名大受験に向けた河合塾が提供する様々なプログラムを紹介する近藤氏

進路選択に役立てたい 高大連携プログラム

――名古屋大学をめざす皆さんに、メッセージをお願いします。

近藤 気になるのは、「就職に有利だから」という理由で国公立大学をめざす生徒が多い点です。偏差値のみで、受験校を決定してしまうケースも目立ちます。「何を学びたいのか」を明確にすること。それが、大学選びのファーストステップです。軸足が定まらないと、模試の結果に振り回されるだけで勉強に身が入らず、苦手科目からも逃げ腰になってしまいます。一方で入学したいという意思が強い生徒は、粘り強く集中力があり、成績も一気に伸びる傾向があります。これからの大学入試は、ますます主体性評価に重点が置かれます。名古屋大学は、学びたいことを叶えてくれる大学です。魅力ある教授陣はもちろん、施設・設備など、世界レベルの教育研究環境が整っています。目的をもって入学すれば、より有意義な大学生活になるはずです。

佐久間 本学では、高大連携にも力を入れています。高校生が研究室での実験・実習に参加できる「グローバルサイエンスキャンパス」や本学の授業を受講できる「WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)」など、高校生を対象にしたプログラムが拡充されています。まずはそうした機会を活用して、大学の学びに触れてみてはいかがでしょうか。名古屋大学は難関ではありますが、正攻法で勉強すれば、手が届かない場所ではありません。ぜひ挑戦してください。

入試で問われるのは「知識の運用能力」と「主体性」

※本記事に関する参考リンク※

◆「大学入試共通テスト」を体験してみたい高1・2年生にオススメ◆
10月24日開催 河合塾「大学入学共通テスト トライアル」(参加無料)
https://www.kawai-trial.jp/

◆名古屋大学入学案内◆
https://www.nagoya-u.ac.jp/admission/

◆名大研究室の扉◆
https://www.kawai-juku.ac.jp/event/spc/tokai/meidai/

◆河合塾 冬期・直前講習トップページ◆
https://www.kawai-juku.ac.jp/winter/stc/

◆河合塾 東海地区イベント情報◆
https://www.kawai-juku.ac.jp/event/spc/tokai/

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