「地方」で学ぶ

「はま留学」進める岩手・大槌高校 水生生物調査、1年間の探究活動… 防災無線の表現探った生徒も

2021.10.11

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葉山 梢
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公立高校の入学生を全国募集する試みが、全国に広がっています。島根県が先行して全県での取り組みを進め、2018年からは地域・教育魅力化プラットフォームが事務局となり、「地域みらい留学」として参加校を増やしています。

1人目の「はま留学生」

三陸海岸に面した岩手県大槌町は、11年の東日本大震災で大きな被害を受けた。町内で唯一の高校である県立大槌高校も、震災前は100人以上いた新入生が大幅に減少。子どもの居場所づくりなどに取り組むNPO法人カタリバ(東京都杉並区)の力を借り、19年度から「高校魅力化プロジェクト」を始めた。

プロジェクトの一環で、翌年度には「はま留学」として県外からの生徒募集も始め、この春、1人目の「留学生」が入学した。

埼玉県から来た本江紗羅さん。中学1~2年の時にも島根県の中学に留学した経験があり、「高校ではもっと交流を広げたい」と、あえて留学の「1期生」となる大槌高校を選んだ。「埼玉には海がないので、海のそばで暮らしてみたかった。他の人が経験しないようなことをしたい」と話す。

大槌高では、全校生徒の半数近い70人が、「はま研究会」という活動に参加している。町内に拠点を置く東京大大気海洋研究所国際沿岸海洋研究センターの協力を得て、海や川の生物の生態などを調べる取り組み。本江さんもゴミや漂流物の研究に加わっていて、「プラスチックのゴミが多いことが分かり、環境問題も学べた」という。

海で釣ったハリセンボンを見せる生徒(大槌高校提供)
海で釣ったハリセンボンを見せる生徒(大槌高校提供)

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