企業入社難易度ランキング

「10年間で入社が難しくなった企業」ランキング上位83社 トップは住友不動産、食品、医薬品が上昇

2021.10.12

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井沢 秀
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採用大幅減のメガバンクの動向は

業種別では、食品・水産、医薬品の入社難易度が上がった。食品・水産では、日本水産(5位)、森永製菓(6位)、サッポロビール(9位)、伊藤ハム(22位)、ニチレイグループ(25位)、日本ハム(27位)、森永乳業(32位)、江崎グリコ(33位)、味の素(35位)、キッコーマン(36位)などが上位に入っている。

医薬品では、中外製薬(14位)、大正製薬(20位)、大日本住友製薬(21位)などが上位に入っている。

4位はAIG損害保険。生損保では東京海上日動火災保険(30位)、損害保険ジャパン(39位)、三井住友海上火災保険(60位)、日本生命保険(70位)の入社難易度が上がっている。

銀行で入社難易度が上がったトップは、三井住友銀行(8位)。総合順位は10年前の176位から48位に上がっている。メガバンクは採用数を大きく減らしており、三井住友銀行の採用者は11年より140人減少した。採用者を大学別に見ると、21年の採用数トップの慶應義塾大は11年に比べて16人増えて70人になるなど、難関大学からの採用が微増もしくは横ばいだが、入試難易度が55を下回る大学は、69大学から15大学に激減している。

3大メガバンクの他の2行は、「10年前に比べて採用数が半分以下に減った企業は除く」という今回の掲載基準に沿って載っていないが、参考までに上昇度を紹介すると、三菱UFJ銀行が0.8、みずほFGは1.6になっている。

その他金融では、ジェーシービー(10位)、オリックスグループ(38位)、証券ではSMBC日興証券(19位)、大和証券グループ(47位)、岡三証券(58位)などがランクインしている。

一方、経営難から16年に台湾の鴻海精密工業の傘下に入ったシャープ、11年3月の東日本大震災で福島第一原発の事故を起こした東京電力は入社難易度を大きく下げている。

(企業入社難易度の算出方法)

就職者数は、各大学へのアンケート調査と企業からのデータを使用した。未回答の大学は掲載していない。また、一部の大学は大学院修了者の人数を含んでいる。主要424社は、日経平均株価指数の採用銘柄に加え、会社規模や知名度、大学生の人気企業ランキングなどを参考に大学通信が選定した。
難易度は、駿台予備学校・共通テスト模試(合格可能性80%)を使用した。全データから、2部・夜間主コース、医学部医学科、歯学部歯学科、私立大共通テスト利用入試を除いた難易度の平均を学部平均難易度とし、その平均値を各大学の平均難易度とした。ただし、共通テスト利用入試のみの私立大は共通テスト利用入試のデータを使用した。
企業難易度は、大学の平均難易度×その大学からの就職者数を企業ごとに合計し、その企業の就職者数の合計で割り算した。同じ難易度で順位が異なるのは、小数点第2位以下の違いによる。就職者判明数が9人以下の企業は掲載していない。

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