文系、理系の壁

大妻中高校長・成島由美さん「女子に『21世紀のお針箱』を授けたい」

2021.10.20

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中村 正史
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女性の理系進学を増やすのは難しくない

――校長になって4年半でここまで理系が増えてきたのを見ると、女子の理系進学を増やすのは難しくないように思えます。

難しくありません。企業側の理解が必要ですが、ダイバーシティ(多様性)が求められるようになって、企業は採用時に同じくらいに優秀な男女がいたら、女性を採るようになっています。そういうことをわかっていれば、中高の6年間で武器を身につければいいのです。私は企業に長くいて、採用する立場だったので、そういうことがよくわかります。生徒たちにそんな時代になるんだよ、と先回りして伝えてあげるのが、自分の役割だと思っています。

企業や社会の意識が変われば、ガラスの天井はなくなるし、力さえあれば女性はいくらでも活躍できます。ただ、文系、理系を問わず、選ばれるだけの資格や実力が必要です。

――学校の様子や、生徒、保護者の意識が大きく変わったのが興味深いです。

学校説明会の様子も変わりました。これまで説明会が始まる前に、全国レベルの強豪であるマンドリンクラブの演奏を流していたのですが、演奏の後に、校舎の1階から9階まで上がって学校を案内するマインクラフト(3Dブロックで構成された仮装空間で冒険を楽しむゲーム)を生徒が組み立てて、その動画を流しました。小学生や保護者は、この学校の生徒はこんなものまで作れるんだと思うのです。生徒たちの変化は頼もしいです。

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