学習と健康・成長

コツコツ取り組む「継続」習慣は、親のサポートで作れる 環境の整え方は? ゲームはさせない?

2021.10.22

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有馬 ゆえ
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子どもの継続を支援する大人の言葉がけ

――子どもをモチベートするために、大人はどういった声かけをすればよいのでしょうか。

基本姿勢は、せかさず、励ましながら見守ることです。子どもはつまずくと、「次も間違えるのでは」と不安になったり、「自分には無理だ」と思ったりするもの。大人は、何が原因でつまずいたのかを探しだし、解決するサポートをしましょう。

つまずきを探る際も、「小分けにする」がキーワード。算数の文章題で間違えたならば、式を立て間違えたのか、式は立てられたが計算を間違えたのか……と考えていくのです。つまずいた箇所がわかったら、できたことを褒めつつ、「もう一度一緒にやってみよう」と励ましてあげてください。

「ここまでできたね」と言うか、「ここまでしかできなかったね」と言うか、言葉選び1つで子どもの成長には大きく差がつきます。

――できないことよりも、できたことに目を向け、認めるのですね。

結果よりも取り組む姿勢や過程を褒めると、「難しそうだけど続けてがんばろう」という気持ちになるもの。反対に、周囲が結果ばかりを見ていると、結果だけを気にする子になってしまい、できないときに心が折れやすくなったり、やっているふりをしたりするようになってしまいます。

向上心ゆえに「うまくいかなかった」と落ち込む子どもにも、できている部分は賞賛を。本人は納得しないかもしれませんが、応援してくれる大人の存在は心に温かく刻まれるはずです。

――努力よりも結果を褒められることに慣れ、他者からの評価のために行動している子どもには、どう接すればよいでしょうか。

まずは、がんばりすぎて過度なストレスがかかっていないか確認してください。そうした子は自己肯定感が低い傾向にあるため、今以上にその子を受容する姿勢を示してあげることを心がけたいですね。

例えば、子どもの「聞いて」に対して、保護者が「あとで」と答える数を半分に減らし、手を止め、目を見て話を聞いてあげましょう。また、きょうだいなど他人と比べず、その子の良さを認める言葉数を増やしていくと、自分のためにがんばれるようになっていくはずです。

――自発的に取り組む力をつけるためには、まず子ども自身を肯定してあげる必要があるということですか?

そうですね。人は情緒の安定があって初めて自発的に取り組むことができ、社会性も身についていきます。知的能力はそれらをベースに発達していきます。

習慣づけ_2
平井信義大妻女子大学名誉教授による「人格を形成する4つの柱」。特に「情緒の安定と情操の発達」と「自発性と意欲の発達」をベースに、他の能力の発達が積み重なっていく。

子どものいいところに目を向けるためには、保護者自身が気持ちの余裕を持つことも大事。保護者が心身共に元気な方が子どもは安心します。

だから保護者も、自分自身の小さながんばりを認めてあげてください。10分早起きできたとき、疲れているのに食事の準備をしたとき、子どもに小言を言わずに我慢したとき、自分に花丸をつけてあげましょう。“保護者”は子どもにとって配慮すべき環境の一つだと心得て、自分をケアしてみてください。

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