企業入社難易度ランキング

「企業入社難易度ランキング2021」商社・コンサル コンサル強し、総合商社のトップは…

2021.10.19

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井沢 秀
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大学入学時の難易度が高い、つまり地頭がよい学生は、就活でどのような企業を志望し、就職しているのだろうか。また、企業はどのようなレベルの大学をターゲットとして採用活動を行い、実際にどんな学生を採用しているのだろうか。これを知るための指標として、大学通信は大学へのアンケート調査で収集している企業別就職者数と、大学入学時の偏差値を組み合わせて、「企業入社難易度」を算出した。業種ごとに入るのが難しい企業をランキングし、併せてその業種にどの大学が強いのかを見ていく。今回は学生の人気が高い商社・コンサル編。大学通信の井沢秀・情報調査・編集部部長が解説する。

マッキンゼーは東大が9割

商社と外資系コンサルティングファームは、難関大学の学生から人気が高く、業種別に見ると、入社難易度が最も高い。

1位のマッキンゼー・アンド・カンパニーと2位のボストン コンサルティング グループ(BCG)は、入社難易度の総合ランキングでもそれぞれ1位と2位。2社に続いた総合商社の三井物産、三菱商事、住友商事と合わせて、今回の上位5社は総合順位で10位以内に入っており、入るのが難しい代表的な企業と言える。就活で総合商社とコンサルの両方をかけ持ちする難関大学の学生も少なくない。

総合商社が100人を超える新卒を採用するのに対して、1位、2位の外資系コンサルは、採用数が20~30人台と少ないことも、両社の入社難易度を引き上げている。

1位のマッキンゼー・アンド・カンパニーは、企業の事業戦略やM&A戦略、新規事業立案など課題解決のための戦略提案を行う「戦略系コンサル」の最大手。採用数33人のうち、東京大が29人と突出し、それ以外は京都大3人、名古屋大1人となっている。入社難易度(69.4)は、東京大の入試難易度(70.0)に近く、最難関大学でないと、入社がかなわない企業だ。

2位のBCGは、1966年に東京オフィスを開設し、日本に最初に進出した戦略系コンサル。採用数はマッキンゼーより少ないが、採用大学の裾野は広く、東京大8人、京都大6人、早稲田大3人、東京工業大2人など、8大学から採用している。

外資系コンサルの人気の背景には、高い給与水準とともに、自らの成長とやりがいを重視する学生にうってつけの環境が用意されていることがある。コンサルの仕事をステップに、キャリアアップを図ろうとする学生も少なくない。マッキンゼー出身者には、ディー・エヌ・エー会長の南場智子、ビジネス・ブレークスルー大学学長の大前研一、経済評論家の勝間和代、BCG出身者にはライフネット生命保険創業者の岩瀬大輔、ドリームインキュベータ会長の堀紘一の各氏らがおり、多方面で活躍する人材が輩出していることも魅力的なのだろう。

3位から5位には、総合商社が入った。昨年の商社上位は、三菱商事、三井物産、伊藤忠商事の順だったが、今年は三井物産が三菱商事を上回り、住友商事も入社難易度が上がった。

難関大生の人気が高い総合商社の中でも、特に三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅の5大商社は、採用者が多い大学が限られる。3位の三井物産の採用数が多い大学は、慶應義塾大(29人)、早稲田大(19人)、東京大(18人)、京都大(14人)、一橋大(8人)など。4位の三菱商事は、東京大(23人)、早稲田大(21人)、慶應義塾大(18人)、京都大(11人)、一橋大(7人)など。5位の住友商事は、慶應義塾大(23人)、早稲田大(22人)、東京大(14人)、京都大(6人)、北海道大、一橋大、神戸大(各4人)などとなっている。

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