企業入社難易度ランキング

「企業入社難易度ランキング2021」食品・水産 トップは味の素、業界大学別で早稲田が圧倒

2021.10.26

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井沢 秀
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大学入学時の難易度が高い、つまり地頭がよい学生は、就活でどのような企業を志望し、就職しているのだろうか。また、企業はどのようなレベルの大学をターゲットとして採用活動を行い、実際にどんな学生を採用しているのだろうか。大学通信が、独自調査で収集した各大学の企業別就職者数と大学入学時の偏差値を組み合わせて算出した「企業入社難易度」を用いて、業種別に見ていこう。今回は学生の人気が高い食品・水産。大学通信の井沢秀・情報調査・編集部部長が解説する。

コロナ禍の売上減でも人気高いビールメーカー

食品・水産は、大学生にとっても身近なBtoC企業が多く、事業内容や仕事のイメージがしやすいことや、食や環境問題に対する関心の高まりもあり、学生の人気企業となっている。難関大生の人気が高く、総合順位100位以内に10社が入っている。10年前と比較して企業入社難易度が上がっている企業が多く、第2回で掲載した入社が難しくなった企業ランキングの上位83社中、日本水産(5位)、森永製菓(6位)、サッポロビール(9位)など11社が入っている。コロナ禍の巣ごもり需要などで業績が好調な企業もあり、高い人気は続きそうだ。

食品・水産の1位は、前年と同じ味の素。総合順位でも26位に入った。好調な調味料や冷凍食品などの食品に加え、アミノ酸技術を応用した医薬品や化成品などの事業も展開している。電子材料分野では、「味の素ビルドアップフィルム」は、パソコンの高性能半導体(CPU)の絶縁材に使われ、世界の主要パソコンのほぼ100%が採用している。
採用が最も多い大学は早稲田大(8人)で、一橋大、慶應義塾大(各6人)、京都大(5人)、東京大、九州大(各4人)などが続いている。

2位は8期連続で最高益を更新しているキッコーマン。欧米などで家庭向けのしょうゆ販売が、コロナ禍の巣ごもり需要で拡大した。総合順位は29位で、入社難易度は味の素と僅差だ。

採用判明数が21人と少ないこともあり、大学の入学難易度が55を下回るのは1大学のみ。複数の採用があった大学は、慶應義塾大、東京理科大(各3人)、東北大、京都大、早稲田大(各2人)となっている。

3位は、大手ビールメーカーの中では採用判明数が24人と少ないサッポロビール。複数の採用があった大学は、早稲田大(6人)、慶應義塾大(3人)、神戸大、法政大(各2人)の4大学。

ビールメーカーは、コロナ禍で営業ができなくなった飲食店が相次ぎ、売り上げが大きく減少しているが、その中にあっても人気は高い。4位には、サントリーグループが入った。サッポロビールの4倍の採用数がありながら、入社難易度の差はわずか0.2ポイント。採用大学では、早稲田大(16人)が他大学を引き離し、大阪大(8人)、東京大(7人)、京都大、同志社大(各6人)が続く。

7位はアサヒビール。採用大学は慶應義塾大(7人)、京都大、同志社大(各4人)、大阪大、九州大、関西学院大(各3人)など。

キリンは11位で、採用大学は慶應義塾大(14人)、早稲田大(13人)、東北大(9人)、同志社大(8人)、北海道大、明治大(各7人)などとなっている。

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