エデュアお悩み相談室

分からないところを聞けない高1の娘、どう助言したら? 善本久子さん「少し距離を取って」

2021.11.19

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善本久子
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  • 分からないことを自ら質問する生徒は少数派
  • 親のアドバイスは素直に聞きづらい
  • 先生や家庭教師に頼るのも手

《質問者》娘は学校の授業で分からないところがあっても先生や親に聞くことができません。そのためか、長い時間机に向かって勉強していますが、テストの成績は良くありません。一方でこちらの助言も聞かず、例えば、何度言っても声に出して英語の音読をしません。大学受験に向け、このままではまずいと親は焦りますが、本人はピンときていない様子です。(神奈川県 高1女子の母)

今回の回答者は善本久子さん

《回答》距離をとって応援して

お悩みが、質問できないというコミュニケーションの問題か、成績か、少し整理した方がいいかもしれません。学校で分からないことを自ら質問する生徒は実は少数派です。私自身も高校時代、自分で納得できないと前に進めない頑固なタイプなので、先生の言葉だけで理解できない時、質問ではなく自分で考えて解決しようとして時間がかかっていました。質問しないこと自体をそれほど問題視する必要はないと思いますが、もしコミュニケーションに課題があると心配していらっしゃるなら、お子さんがそのことで困っているかどうか、まずじっくり話を聞いてあげるのが良いと思います。

思ったほど成績が伸びないと、学習方法に問題があると親御さんが心配になるお気持ちはよくわかります。ただ、高1で親御さんの目の届くところで英語の音読をする生徒もまたごく少数だと思います。高校生は既に親御さんに見えない自分の世界を持っていますし、学習方法についての具体的な良いアドバイスも、親御さんからだと素直に聞きづらい面があります。それもまた成長だと思います。お子さんの学習に大きな課題があるかどうかは、第三者の判断を頼るのも一つの方法です。学校の先生との二者面談などで助言を求めてはどうですか? たくさんの生徒を見ている教師は、客観的な視点をもっているはずです。

そして先回りしてアドバイスするのではなく、お子さん自身に学習上のどんな希望や悩みがあるのか、直接で難しければ、学校の先生から聞いてもらうなど、お子さんが意思表示できることが重要です。確かに周囲の助言で学習の仕方が変わり成果が上がるケースもあります。お子さん自身が誰かの支援を望んでいるなら、家庭教師などに頼ることもあって良いと思います。長時間机に向かう勤勉さがあるのですから、進路に関する明確なビジョンができればきっと頑張ると思います。どうか現在の姿をポジティブにとらえて、少し距離をとりながら応援してあげてください。

教育や育児、受験のお悩みに、善本さんら子どもの学びや成長に詳しい専門家が交代でお答えします。お悩みを募集しています。子どもの年齢や学年、お住まいの都道府県名、具体的な相談内容をメールでエデュア編集部(edua-mail@asahi.com)までお送りください。掲載は匿名です。

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