企業入社難易度ランキング

「企業入社難易度ランキング2021」 銀行・証券・保険 1位は日本政策投資銀行、採用減のメガバンクは…

2021.11.16

author
井沢 秀
Main Image

大学入学時の難易度が高い、つまり地頭がよい学生は、就活でどのような企業を志望し、また企業は実際にどのような大学の学生を採用しているのか。大学通信は大学へのアンケート調査で収集している企業別就職者数と、大学入学時の偏差値を組み合わせて、「企業入社難易度」を算出した。業種別の今回は、銀行・証券・保険。大学通信の井沢秀・情報調査・編集部部長が解説する。

証券首位は大和証券。採用大学広い野村証券

安定性や社会的地位、給与面などから、かつては難関大生の人気が高かった金融。現在は低金利の長期化やインターネットバンキングの普及などで、メガバンクを中心に人員削減が進み、経営環境が大きく変わったことで、大学生の人気は沈静気味だ。それでも、採用数は減少傾向ながら数百人単位で採用しているところがあり、大学生の就職の大きな受け皿になっている。

入社難易度のトップは、2020年に続き日本政策投資銀行。政府系金融機関の安定性と仕事のやりがいから、難関大生の人気が高い。採用数が多い大学は、慶應義塾大(13人)、東京大、早稲田大(各11人)、一橋大、京都大(各7人)で、この5大学で採用者全体の7割近くを占める。

2位は、2010年に三菱UFJ証券とモルガン・スタンレー証券の銀行投資部門が統合してできた三菱UFJモルガン・スタンレー証券。三菱UFJフィナンシャル・グループとモルガン・スタンレーのグローバルで幅広いネットワークを活用した金融事業を展開する。採用判明数が前年から37人減の52人となり、入試難易度55以下の大学が13大学から1大学に減ったことで、入社難易度は前年を2.2ポイント上回って、昨年の6位から順位を上げた。

採用大学は、早稲田大(12人)と慶應義塾大(11人)が突出し、東京大、東京工業大、横浜国立大、京都大、明治大(各3人)が続く。

3位は大和証券グループ。好調な株式市場を背景に、2021年3月期の通期連結純利益が前年同期比80%増の1083億円となるなど、好調な業績が続いている。採用判明数(314人)は大手証券で最も多く、採用大学は早稲田大(52人)、慶應義塾大(34人)、東京大(20人)、明治大(15人)、九州大(13人)などとなっている。

他の大手証券会社は、SMBC日興証券が9位。採用大学は、慶應義塾大(31人)、早稲田大(29人)、青山学院大(12人)、明治大(11人)、同志社大、立命館大(各10人)など。

野村証券は10位。採用大学は、慶應義塾大(36人)、東京大(23人)、早稲田大(18人)、同志社大(11人)、関西学院大(10人)など。採用大学が多いことが野村証券の特徴で、大和証券の50大学、SMBC日興証券の53大学に対し、野村証券は65大学と裾野が広い。

3大メガバンクは、三井住友銀行が4位に入った。採用大学は、慶應義塾大(70人)と早稲田大(47人)に続いて、大阪大(40人)、神戸大(36人)、京都大(34人)、関西学院大(30人)などが並ぶ。旧住友銀行の創業の地が大阪市だったことから、関西地区の難関大が上位に入っている。

三菱UFJ銀行は6位。採用大学は、慶應義塾大(76人)、早稲田大(38人)、東京大(19人)、京都大(14人)、大阪大(12人)など。

みずほFGは13位。採用大学は、慶應義塾大(70人)、早稲田大(50人)、同志社大(32人)、法政大(22人)、中央大(20人)などとなっている。

3大メガバンクの採用判明数は、みずほFG(479人)がほぼ前年並みだった以外は、三井住友銀行(534人)が前年比11%減、三菱UFJ銀行(362人)は同28%減と大幅に減少している。

新着記事