コロナ禍2年目の大学入試

コロナ沈静化で大学志望動向も変化 首都圏の大学の志望者戻る

2021.11.25

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中村 正史
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難関私立大の志望者は回復傾向

理系は、コロナで創薬が注目された影響で、薬の人気が前年に引き続いて高い。今春入試で志願者が多かった看護は、やや落ち着いている。

工、理も志望者が増えており、通信・情報や数理情報が人気だ。来年、名城大が情報工学部、近畿大が情報学部、岡山理科大が情報理工学部を新設するが、いずれも多くの志望者を集めている。

今春入試では、入試改革を行った早稲田大、青山学院大の志願者が前年よりそれぞれ約1万3000人、約1万8000人減り、早稲田大は1972年以来、約50年ぶりに10万人の大台を割ったが、模試ではその反動で両大学とも志望者が増えている。難関私立大の志望者はどこも回復傾向にあり、MARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)、関関同立(関西、関西学院、同志社、立命館)なども増えている。

コロナの感染拡大期に重なった今春の入試は、大学入学共通テストが初めて導入された年でもあった。初年度の共通テストの平均点は予想に反して高かったが、2年目は過去の大学入試センター試験の経験などから、難しくなるという予測が多い。現時点の私立大の志望者は共通テスト利用方式で特に増えており、共通テストが難しく平均点が下がれば、受験動向に影響が出てきそうだ。

新型コロナウイルスはドイツやオーストリア、韓国などで感染が再び拡大しており、日本でも第6波が懸念されている。一方でこのまま沈静化が続けば、10月模試で表れた変化がさらに強まる可能性もある。コロナ次第という状況は今春入試と同じだが、大学側も高校・受験生側も1年前とは違い、コロナ対策の情報やノウハウを培ってきている。初めて体験することばかりだった1年前とは違ってきていることは間違いなさそうだ。

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