企業入社難易度ランキング

「企業入社難易度ランキング2021」電機・電子 ソニー、日本IBM、キーエンスのトップ3が安定

2021.11.30

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井沢 秀
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会社分割の東芝、不祥事相次ぐ三菱電機は

採用数が少ないものの、6位の日本NCRも入社難易度が昨年より2.8ポイント上がり、20位から順位を大きく上げてベスト10入りした。日本初のセルフレジの導入、日本初のスーパーマーケット開店の支援など、流通や金融業界における情報処理システム、通信システム、ソフトウェアの製造、販売などを行う。複数の採用があった大学は、早稲田大(3人)と明治大(2人)のみだった。

5位は発電機やエレベーターなどの重電メーカー最大手の日立製作所。採用数は600人を超えるが、入社難易度が高い。採用大学は、早稲田大(45人)、慶應義塾大(38人)、東京大、東京理科大(各33人)、東京工業大(29人)など。

重電メーカーでは、東芝が11位、三菱電機が16位となった。東芝は、2015年に不正会計が、20年1月には子会社の架空取引が発覚した。一連の不祥事による入社難易度の変化が注目されたが、前年を0.9ポイント上回り、12位から順位が上がっている。

東芝は11月12日、原発などのインフラサービス、ハードディスクなどのデバイス事業を分離して23年度後半に上場し、会社を3分割する方針を発表した。今後、入社難易度にも影響するのは間違いないだろう。

三菱電機も、検査不正やパワハラによる社員の自殺などの不祥事が相次いでいるが、入社難易度は昨年と変わらず、順位も一つ下げただけだった。

10位は自動車部品メーカーのデンソー。愛知県刈谷市に本社がある企業らしく、採用が多い大学は、名古屋大(64人)、名古屋工業大(23人)、早稲田大(12人)、静岡大、信州大、大阪大(各9人)となっており、中部以西が目立っている。

入社難易度が昨年を1ポイント以上上回った企業には、13位のアドバンテスト(+2.0)、18位の東京エレクトロングループ(+1.0)、22位のシャープ(+1.0)、24位のセイコーエプソン(+1.1)、30位の日本電産(+1.1)がある。反対に1ポイント以上下がった企業は、25位のリコー(-1.3)、26位のカシオ計算機(-2.0)、29位の日本ヒューレット・パッカード(-1.3)がある。

電機・電子の上位37社の採用数を大学別に集計すると、トップは早稲田大で、2位の慶應義塾大を100人近く引き離した。以下、同志社大、大阪大、東京理科大、立命館大、東京工業大、東京大、明治大、名古屋大が続いている。

(企業入社難易度の算出方法)

就職者数は、各大学へのアンケート調査と企業からのデータを使用した。未回答の大学は掲載していない。また、一部の大学は大学院修了者の人数を含んでいる。主要424社は、日経平均株価指数の採用銘柄に加え、会社規模や知名度、大学生の人気企業ランキングなどを参考に大学通信が選定した。
難易度は、駿台予備学校・共通テスト模試(合格可能性80%)を使用した。全データから、2部・夜間主コース、医学部医学科、歯学部歯学科、私立大共通テスト利用入試を除いた難易度の平均を学部平均難易度とし、その平均値を各大学の平均難易度とした。ただし、共通テスト利用入試のみの私立大は共通テスト利用入試のデータを使用した。
企業難易度は、大学の平均難易度×その大学からの就職者数を企業ごとに合計し、その企業の就職者数の合計で割り算した。同じ難易度で順位が異なるのは、小数点第2位以下の違いによる。就職者判明数が9人以下の企業は掲載していない。

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