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すごくてやばい偉人たちの「ギャップ」 歴史を学ぶ醍醐味、本郷和人さんに聞く

2021.12.09

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佐々木 正孝
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歴史はクイズじゃない。人を学び、知ることこそ醍醐味

――日本史の研究を職業にしている本郷先生は、どんなきっかけで日本史にのめり込むようになったのでしょうか?

私自身は子どもの頃から伝記を読むのがすごく好きだったんです。そんな私に、父親は書店だけでなく、歴史書の出版社に直接足を運んで、系図集や専門書を買ってきてくれました。私はその本を一生懸命に読んでいましたね。今になって思えば、「父ちゃんありがとう」という感謝の念しかありません。

――お父さまが学びの機会を、積極的に用意されていたんですね。本郷先生ご自身は武蔵高等学校中学校の出身です。中学受験、さらにその先の学びに向かうためには、歴史を身近に感じることにどんな意味があると思いますか?

きっかけは漫画でも書籍でも、何でも構いませんから、歴史をどんどん好きになって、親しんでほしいと思っています。ただ、受験勉強に役立つから、という観点で歴史に踏み込む必要はあまりないのではないでしょうか。

というのも、歴史は考える学問だから。中学入試では、「知っているか/知らないか」を問う、いわばクイズのような出題もよく見られます。そういう問題に対応することでいっぱいになり、考える力を伸ばせなくなったら意味がありません。

私は武蔵で学びましたが、高校生の時に友人に頼まれて、日本史の試験中にサインを出し、解答をシェアしたことがありました。もちろん、そんな行動は教壇から見たら一目瞭然で、あとで教員に「バレてるからな」とささやかれましたよ。当時、その教員が笑うだけだったのは、「歴史は考える学問。カンニングしても意味がない」という確固たる考えがあったからだと思います。

時代を巨視的に見て、流れを追っていく。それが歴史を学ぶことだと私は考えています。歴史の流れの中には必ず人がいます。そこには必ずすごくてやばい逸話があるでしょう。子どもたちには、昔の人たちのすごさとやばさを知り、日本の歴史の本当の姿を探っていってほしいですね。

(編集:ゆきどっぐ+ノオト)

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