コロナ禍2年目の大学入試

大学入試直前情報◆駿台・石原賢一さん「文系が復活、国公立は強気の志望目立つ」

2021.12.02

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中村 正史
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東工大、一橋大の人気が目立つ

――国公立大はどうですか。

強気の志望が目立ち、難関大は志望者が増えているところが多いです。昨年はコロナによる学業の遅れを懸念して、弱気すぎたともいえます。特に東京工業大、一橋大の増加が目立ちます。関西はもともと国公立志向が強く、なかでも京大が増えています。

東京外国語大は、学部系統の影響で減少傾向です。今春入試で2次試験を課さずに共通テストだけで判定し、志願者が減った横浜国立大や宇都宮大、信州大の一部などは、反動で志望者が増えています。

大阪府立大と大阪市立大が統合して来年発足する大阪公立大は、志望者が増えてきており、周知が進んできたのでしょう。

――2年目になる共通テストは難しくなるという予想が多いです。

初年度が易しすぎました。1990年にセンター試験を導入した時も、2年目は平均点が下がっています。数学Ⅰの平均点は、1年目より22.7点下がりました。来年の共通テストは、平均点が下がると予想しています。共通テストが難しければ、現時点で志望者が上振れしている東京工業大や一橋大、京大は減ってくると思います。

英語の初年度の共通テストは、センター試験に比べて文章の語数が1000語以上増えましたが、語数を減らして内容は難しくなる可能性があります。国語は実用的な文章が出題されると予想しています。試行調査で出題された古文と漢文の融合問題も出される可能性があります。数学Ⅰ・Aは試験時間が70分に延びましたが、初年度は60分で解答できる内容でした。2年目は内容が見直され、計算量が増えると見ています。

国語も数学も平均点は下がるでしょう。英語は得点が二極化すると思います。初年度のリスニングは、東大受験者でも1回読みの問題に対応できず、合格者の平均点が前年より5ポイント下がりましたが、2年目は対応できるでしょう。

――今春入試ではコロナを懸念して、地方から首都圏などの大学を受験する人が減りましたが、戻りそうですか。

今のコロナの状況なら、上位層は戻ると思います。旧帝大や筑波大、千葉大などを狙う人は、受験に来るのではないですか。私立大も、早慶などの上位層は一般選抜を受けに地方から来ると思います。この層は志望がはっきりしていますから。

一方で、私立大の志望者は初年度の共通テストが易しかったこともあって、共通テスト利用が増えています。MARCHや日東駒専の志望者は、共通テストを利用するのではないでしょうか。国公立大なら、前期日程は2月25日から1日か2日来れば受験できますが、私立大の一般選抜だと、併願を含めて一定期間、ホテルに泊まって移動することになるので、コロナの影響は残ると思います。

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