2025大学入試どうなる

必履修化の「情報」、先生が足りない! 25年共通テスト、浪人生向けの対応は?

2021.12.08

author
山下 知子
Main Image

25年の共通テスト「一律に課すことは慎重に」と高校側

25年の入試は、情報Ⅰを学んでいない浪人生(現在の高校1年以上)も受験する。文科省は7月、25年の共通テストから情報Ⅰを出題科目に加えると発表し、9月には浪人生向けに別の情報科の問題を出す方針を決めた。

ただ、情報Ⅰの中に浪人生向けの選択問題を入れるのか、別の科目として出題するのか、現役生と浪人生の平均点に著しい差が出た場合に得点調整を行うのか――などはまだ決まっていない。

こうしたことを受け、国立大学協会は、国立大の受験生に情報Ⅰを課すことを原則とする案を検討してきたが、11月に予定していた方針決定を見送った。決定は年明け1月以降になる。

全国高校長協会は10月、国立大学協会に1枚の要望書を出した。25年に限定して、情報Ⅰについて、「真にその教科の学習が必要な大学のみ」が課すこととし、「一律に課すことについては慎重に検討していただきたい」とした。

杉本会長は「これまでの情報科と、来春からの情報科は、目標も内容も全く違う」と言う。「全く別々の教科の試験を比べるみたいなものだ、と評した先生もいる。得点調整が可能なのかといった点はもちろんだが、すでに授業が始まって半年以上が経っており、そもそも受験科目として教員は教えていない。また、生徒もそのような意識で習っていない。とにかく、情報Ⅰの力が必要な学部・学科に限って課す方向にしてほしい」と訴える。

全国高校長協会が10月、国立大学協会に出した要望書
全国高校長協会が10月、国立大学協会に出した要望書

新着記事