学習と健康・成長
英語学童保育スクール「Kids Duo」 家庭でも応用できる英語学習環境のつくり方とは
2022.01.06

3歳〜小学生までを対象とした英語学童保育スクール「Kids Duo」。同スクールでは、一般的な英語学習ではなく、音楽や工作などのプログラムを英語で楽しむ学習法を採用しています。長時間、英語に触れることで自然に養われ、中には英検準2級に合格する子どももいるといいます。Kids Duo 大泉学園の田岡彩さんに、同スクールの学習環境を聞きました。
(たおか・あや)英語が苦手だった自分の子ども時代の体験から、子どもたちに英語を楽しんでほしいと思い、英語教育の道へ。2016年よりKids Duo 大泉学園の教室長に従事。子どもたちが英語でのコミュニケーションを楽しみながら、成長する姿を見ることが一番のやりがい。
多彩なプログラムを英語で学ぶカリキュラム
――英語学童では、どのようなカリキュラムを実施していますか?
3~6歳までの「幼児コース」と「小学生コース」に分かれており、いずれも週2回以上、かつ、1日2時間以上からのお預かりが基本です。幼児は1日最大4時間、小学生は最大6時間(追加料金で最大7時間)まで可能で、サマースクールやウィンタースクールなど、季節ごとの特別プログラムも実施しています。
両コースともに、音楽や運動、工作など多彩なプログラムで構成されており、楽しみながら英語に触れることで、様々な単語や表現を自然と身に付けていきます。
「幼児コース」ではレベル分けを行わず、英語のシャワーを浴びて、英語の音を聞き分けられる耳を育てます。なぜなら、幼児期は効率的に言語学習ができる「臨界期」にあたり、長時間のリスニングが上達のカギとなるためです。
聴覚成長のピークは4歳で、語学学習の臨界期は9歳までと言われます。実際に、4歳に近い年齢の子どものほうが発音の精度が高く、かつ早く身に付いている印象です。まだ日本語も習得中の段階であり、新たな言語への抵抗感が少ない様子も見られます。
「小学生コース」は、ダンスやドラマなど体を動かしながら楽しむプログラムの他、各々の学習状況にあわせレベル別のクラスで過ごす時間もあります。
いずれのコースでもその日の出来事を英語で発表するなどプレゼンテーションタイムを設けています。

――英語力のみならず、「グローバルな感覚」の習得にも注力されているそうですね。
英語圏の人々は、自己表現力や自己肯定感が高い傾向があります。当スクールでは、それらの能力を身に付けるために、自律性を養うことを意識しています。例えば、子どもがルールに沿わない行動をした際は、正しい行動を教えるというより、事情を聞いたうえで「次はどうしたらいいと思う?」と自身で考えることを促します。また、小学生コースのプレゼンテーションを継続する過程で自己表現力が養われます。
一方で、協調性を育てる取り組みも。例えば、おもちゃや文房具などをお友達とシェアして使おうと促したり、内部生(受講歴がある子ども)と外部生を同じテーブルに着席させて、内部生が外部生をサポートする仕組みを取り入れたりしています。
――講師は、どのように子どもとコミュニケーションを取るのでしょうか?
Kids Duoには英語のネイティブ講師と日英バイリンガル講師が在籍しており、バイリンガル講師は必要に応じて、精神的なケアも含めてフォローします。講師は、英語でたくさん話しかけることを意識していて、プログラムの最中もフリータイムも、子どもたちに質問を投げかけたり、英語で話すことを促したりしています。
その際に大事にしているのが、褒める、あるいは、がんばりを肯定すること。発音、スペル、文法に間違いがあっても挑戦したことを「ナイストライ!」と褒めてから、正しいフレーズを伝えます。