子どもネットリテラシー講座

子どもにも広がる「なりすまし」被害 専門家に聞く、我が子を守るための予防と対策

2021.12.21

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大橋 礼
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SNS上で偽アカウントを作り、本人のふりをして投稿する「なりすまし」。今やその被害は大人だけでなく、子どもたちにも広がっています。我が子がなりすまし被害を受けた時、あるいは、なりすまし行為をした時、保護者はどう対応すればいいのでしょうか? ネット上のトラブルに詳しい弁護士の荒生祐樹さんにお話を伺いました。

Aya_Taoka

話を聞いた人

荒生 祐樹さん

弁護士

(あらお・ゆうき)弁護士。企業法務・知的財産権・インターネットビジネスに関連する分野のほか、SNSを使ったいじめなど子ども同士のインターネット上でのトラブル対応にも力をいれている。川口ネットいじめ訴訟では代理人を務め開示請求等を行った。さいたまシティ法律事務所所属。

クラスメイトとの些細な仲違いが原因? 子どもにも広がる「なりすまし」被害

――そもそもなりすましとは、どのような行為なのでしょうか?

偽のアカウントを作り本人のふりをして投稿したり、本人の画像を勝手に使用したりすること。あるいは、相手のアカウントにログインし、あたかも本人が書いたように投稿すること。架空の人物になりすましてSNS上で相手に近づくこと。これらはすべて「なりすまし」に当たります。

――子どもでも、なりすまし被害を受けたり、なりすましをしたりするケースはよくあるのでしょうか?

ありますね。多くのSNSの利用可能年齢は13歳以上とされていますが、小学生の頃からSNSを利用している子どもは少なくありません。そのため、なりすましを始めとしたネット上のトラブルは、子どもたちにも起きています。

実際、保護者の方々から「中学生の子どもがなりすましの被害にあっている」「子どもがなりすましをしたのだが、どう対処したらよいのか」といった相談はあります。特に多いのは中学生の事例で、中学生本人から電話で相談を受けたこともあります。

裁判となった事例も少なくありません。高校生になりすましたケースですが、写真の投稿や性的な書き込みした事案では、名誉毀損や肖像権侵害が認められました。

――子どもによるなりすましには、何か特徴はありますか?

相手(加害者)が同級生など近い人であることです。なりすましをした理由も単純で、「喧嘩してムカついたから」「嫌なことを言われたから」と、普段の学校生活でよくある仲違いがほとんどです。

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