フツーじゃない普通科

普通科だけど普通科じゃない!?  2022年度、高校の普通科が変わる!

2021.12.16

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笹原 風花
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――具体的に、どのような新学科が想定されるのでしょうか?

「学際的な学びに重点的に取り組む学科」については、SDGsの実現やSociety5.0時代の諸問題といった視点から、国内外の社会課題の発見、解決のために必要な資質・能力を育成するような学科、国内外の高等教育機関や国際機関などと連携・協働し、大学教育の先取りや高大連携講座を実施するような学科などです。

「地域社会に関する学びに重点的に取り組む学科」については、地域社会の課題や魅力に着目し、地域社会の持続的な発展や価値の創出のために必要な資質・能力を育成するような学科、地元の市町村や高等教育機関、企業・団体などと連携・協働し、フィールドワークや事例研究などを行うような学科などです。

「その他特色・魅力ある学びに重点的に取り組む学科」については、育成する資質・能力を設定したうえで、関係機関と連携・協働した教育を行う学科などを想定しています。

いずれも探究的な学びとの親和性が高く、新学科の多くが探究学習の色合いの濃いものになると予想されます。

地域共創科、地域科学科、地域探究学科などが新設

――従来の普通科や専門学科とはどう違うのですか?

新学科はあくまでも普通科(=普通教育を主とする学科)の枠組みのなかの学科です。「プラスアルファの特色・魅力のある普通科」と捉えていただければと思います。一方、専門学科の場合は全単位数の3分の1あまりを専門科目が占めるため、「学校設定教科・科目2単位以上」という新学科より専門教育の色合いが濃くなります。

――すでに設置が決まっている新学科はありますか?

学校設置者が判断するため私たちもすべてを把握できてはいないのですが、公立では、島根県立隠岐島前高校の「地域共創科」、長崎県立松浦高校の「地域科学科」、岐阜県立坂下高校の「地域探究科」などが制度改正初年度の22年度に設置されることが決まっています。

島根県立隠岐島前高校=2019年、島根県海士町
島根県立隠岐島前高校=2019年、島根県海士町

――今後はどのような展開が予想されるでしょうか?

教育課程の整備や生徒募集活動などの準備期間が必要であることを考えると、23、24年度くらいから新学科を設置する学校が増えてくるのではないかと予想しています。また、高校は22年度に「スクール・ポリシー」(入学から卒業までの教育活動の方針)を公表しなければならないことになっています。これを機に、いかに特色・魅力ある高校にするかという視点で改めて自校のあり方を考え、普通科を再編するところも出てくるのではないかと期待しています。

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