「STEAM」で未来をつかむ

STEAMの「A」って何? 定義はさまざま 教科の壁乗り越え、知識を現実に生かす学び

2022.01.11

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斉藤 純江
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教科の壁乗り越える先行事例に

STEAM教育の一番の価値は、子どもが自分の未来を見据えて、「この勉強をすることには意味がある」と感じられることです。それぞれの教科の知識が、実際に現実の社会でどのように生かされているか、そのつながりが見えてくれば算数や外国語、プログラミングなどを勉強する意味がわかり、どの勉強も大事だと理解できます。

私は研究の一環でSTEAM教育の授業案を月に数本、開発しています。授業案では、ロボットに火星探査の指令を出すとか、外国人観光客のためのしゃべるデジタルサイネージ(電子看板)をつくるなど、知識が実際にどう使われるのかをイメージできる学びにすることを大切にしています。

STEAM教育のような課題発見、解決型の学習を有意義なものにするには、各教科の知識と課題の解決をうまく統合する必要があります。しかし、日本は外国に比べ、教科の壁がとても厚く、教科横断的な学びが簡単ではありません。各教科の知識を必要な道具として使い、学習を深めていくSTEAM教育の実践が増えていくと、教科間の風通しがよくなるかもしれません。

STEAM教育の成功事例が出てくれば、教科を融合した学びがさらに増え、学校教育の形が変わっていく可能性もあります。学習の未来像を考えるときに、STEAM教育は一つの先行的な事例として、非常に興味深い取り組みになるでしょう。

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