「STEAM」で未来をつかむ

「Society5.0」へ向けたモビリティーのあり方を模索 兵庫県立兵庫高校のSTEAM教育

2022.01.13

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斉藤 純江
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学習指導要領の改訂で探究や総合学習を重視する傾向が強まり、STEAM教育に取り組む自治体や学校が増えています。STEAM教育とは、どのような学びなのでしょう。専門家のインタビューや、全国の先進的な取り組みを通して考えます。今回は兵庫県立兵庫高校の取り組みを紹介します。(写真はプレゼンテーション動画の作成内容を班で話し合う生徒たち=兵庫高校)

Society5.0の実現に向け話し合う

兵庫県立兵庫高校(神戸市長田区)は2020年度から22年度まで、県教育委員会からSTEAM教育の実践モデル校に指定され、取り組みを進めている。

2021年11月中旬にあった1年生の授業は、「モビリティの調和」がテーマだった。生徒は5人1班になり、工業社会や情報社会に続く未来社会の概念である「Society5.0」の実現に向け、モビリティー(移動手段)の課題や改善策を考えた。

授業は1年生の全クラスが同時進行で、前半はSTEAM教育推進長の波部(はべ)義広教諭が校内放送とビデオ会議システムのZoomを併用し、「実社会の課題解決能力を身につける」というSTEAM教育の意義や、Society5.0で考えられる未来の姿などを説明した。波部教諭は「この形ならSTEAMの担当教員が全クラス一斉に授業をできるので、ほかの教員の負担を減らせます」と話す。

後半は、生徒たちの話し合いの時間。それぞれが自分のスマートフォンで必要なデータや用語を調べながら、「モビリティーをどう定義しよう」「車や鉄道、船もあるけど、どの乗り物を取り上げようか」と意見を出し合った。

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