ハイスクールラプソディー

フリーアナウンサー・川田裕美さん 大阪府立三国丘高校 勉強から逃げた私を先生も親も見守ってくれた

2022.01.13

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橋爪 玲子
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大学受験はどうでしたか。

アルバイトに没頭していた私でしたが、高校2年の後半になると、いよいよ進路と向き合わなければならない時期となりました。同級生は国公立大を受験する子が多い中、私は私立大に絞ることにして塾に通いたいと親に相談しました。父とは、反抗期で長い間、口もきいていない関係でしたが、「裕美が受けたいと思う大学だったら、いくらでも協力する」と言ってくれました。そのときには、私が苦しんでいたこともわかっていて、ずっと見守ってくれていたんだなと思いました。もともと中学生までは机に向かって勉強することは日常だったので、まずはそこに戻す感覚で受験勉強を始めました。

私のそういう姿を見ていてくれた担任の先生は、私立大の受験も終わった2月初めに「川田さんは国語が得意だから、それを生かせる国公立があるよ」と和歌山大の後期受験をすすめてくれました。確かに私は国語が好きでした。小学校のときの音読の授業は、順番が回ってくるのが楽しみだったし、作文も構成を組み立てるのが得意でした。受験科目は2教科プラス小論文で倍率はかなり高いけれど、挑戦してみることにしました。小論文は先生に書き方のコツを教わりながら、毎日何本も書いて、添削してもらっていくうちに、どんどん力がついていくのがわかりました。

高校時代は勉強から逃げようとした時期があった私でしたが、最終的に私を導いてくれた担任の先生や見守ってくれた両親のおかげで気持ちにスイッチが入って、和歌山大に行くことができました。大学時代にはアナウンサーになりたいという気持ちを固めることができました。あのとき先生が和歌山大をすすめてくださらなければ、いまの職業には就いていないと思います。

川田裕美
写真/東川哲也(朝日新聞出版写真部)

大阪府立三国丘高等学校

1895年の設立から120年を超える進学校。「文武両道」「自主自立」「切磋琢磨」の三丘スピリットを伝統として受け継ぐ。大阪府のグローバルリーダーズハイスクール(GLHS)、文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定校。

【所在地】大阪府堺市堺区南三国ケ丘町2-2-36

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