企業入社難易度ランキング

「企業入社難易度ランキング2021」運輸・倉庫・電力・ガス 1位東京ガス、需要急増の海運3社が続く

2022.01.11

author
井沢 秀
Main Image

採用中止の航空2社の影響

4位の川崎汽船は、石油、石炭、LNG、自動車などの輸送に加え、国内外におけるコンテナターミナルの運営や、海上以外の物流事業にも力を入れる。

複数の採用があった大学は、早稲田大(7人)、東京海洋大、慶應義塾大(各6人)、上智大(2人)。

海運大手3社は難関大生の人気が高く、総合順位でも50位以内に入る。3社の採用大学を合計すると、ベスト10の大半が入試難易度60以上の大学だ。そうした中、海洋や船舶を教育研究の対象とする難易度55.7の東京海洋大(19人)は、1位の慶應義塾大(21人)と3位の早稲田大(16人)に挟まれる形で2位にランクインしている。

6位の日本航空は、コロナの影響で21年卒の採用を中止した。判明数は中止前の採用者とパイロットなどで、前年より646人少ない106人。CAの採用見送りなどで、入社難易度は前年より3.3ポイント上がり、順位も前年の14位から上がった。採用が多い大学は、早稲田大(18人)、慶應義塾大(11人)、桜美林大(7人)、東京大、上智大、法政大(各5人)など。

日本航空と同様に採用を中止した全日本空輸は16位。判明数は746人減で35人となったが、入社難易度に大きな変化は見られなかった。複数の採用があった大学は、東海大(7人)、大阪大(3人)、東京大、慶應義塾大、法政大、同志社大(各2人)。

航空2社はパイロット職の採用を継続したこともあり、採用が多い大学に東海大、法政大、桜美林大など、パイロット養成課程を持つ大学が入っている。両社は22年の新卒採用も見送りや大幅圧縮することにしており、学生の人気業種だけに就活への影響は大きい。

7位は電力で最上位となる中部電力。愛知以西の大学からの採用が多く、名古屋大(27人)、名古屋工業大(23人)、京都大(14人)、同志社大(11人)、大阪大(9人)などとなっている。

電力では10位に九州電力が入った。採用が多い大学は、九州大(40人)、九州工業大(10人)、熊本大(7人)、大阪大、長崎大(各6人)と、九州の国立大が上位に並んだ。

大手電力会社では、関西電力(11位)、東京電力(12位)、東北電力(15位)が入っている。

8位は三菱倉庫。倉庫事業とともに港湾運送事業や国際輸送事業、不動産事業を展開する。複数の採用があった大学は、慶應義塾大、中央大、明治大(各3人)、東京海洋大、神戸大、学習院大、法政大、早稲田大、南山大、立命館大(各2人)。

9位は鉄道で最上位の東武鉄道。採用数が少なく、複数の採用があった大学は、芝浦工業大、武蔵大、早稲田大(各2人)の3大学。

採用数が多いJRは、JR九州17位、JR東海18位、JR東日本21位、JR西日本22位となっている。

運輸・倉庫・電力・ガスの上位26社の採用数を大学別に集計すると、早稲田大がトップで、慶應義塾大、大阪大、日本大、京都大、九州大、東北大、同志社大、立命館大、明治大が続いている。

業種別では、運輸は早稲田大(88人)、日本大(65人)、芝浦工業大(43人)、九州大、慶應義塾大(各42人)。電力は京都大(61人)、大阪大(57人)、九州大(55人)、東北大(44人)、名古屋大(41人)。ガスは早稲田大(29人)、慶應義塾大(17人)、京都大(16人)、東京大、大阪大(各14人)となっている。

(企業入社難易度の算出方法)

就職者数は、各大学へのアンケート調査と企業からのデータを使用した。未回答の大学は掲載していない。また、一部の大学は大学院修了者の人数を含んでいる。主要424社は、日経平均株価指数の採用銘柄に加え、会社規模や知名度、大学生の人気企業ランキングなどを参考に大学通信が選定した。
難易度は、駿台予備学校・共通テスト模試(合格可能性80%)を使用した。全データから、2部・夜間主コース、医学部医学科、歯学部歯学科、私立大共通テスト利用入試を除いた難易度の平均を学部平均難易度とし、その平均値を各大学の平均難易度とした。ただし、共通テスト利用入試のみの私立大は共通テスト利用入試のデータを使用した。
企業難易度は、大学の平均難易度×その大学からの就職者数を企業ごとに合計し、その企業の就職者数の合計で割り算した。同じ難易度で順位が異なるのは、小数点第2位以下の違いによる。就職者判明数が9人以下の企業は掲載していない。

新着記事