国語のチカラ ~「読み、書き、表現」アップの鉄則~

中学入試本番で注意すること

2022.01.14

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南雲 ゆりか
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いよいよ中学入試が始まりました。低学年のご家庭にとっては、まだまだ先の話のように思われるかもしれませんが、入試はこれまで積み重ねてきた学習の集大成。ゴールを知れば、対策も早めにできます。今回は、入試で気をつけたいことをお話しします。

多くの学校で、国語のテストが1時間目に実施されます。国語で手応えを得られれば、残りの教科にも落ち着いて臨めるでしょう。幸先のよいスタートが切れるよう、国語のテストの注意点を挙げてみます。

いつものペース配分を守る

本番だからいつもより丁寧にやろうと時間をかけてしまい、最後まで解き終えなかったという失敗談を聞いたことがあります。普段と違うことをやるのは危険です。

たとえば、50分テストで大問二つの問題構成ならば、大問1がまだ終わっていなくても、25分経ったら次の大問に進む、といった方法は崩さない方がよいでしょう。25分後の時刻をあらかじめ問題用紙にメモしておくと、夢中になりすぎて時の経過を忘れることを回避できるでしょう。

できれば、過去問を解く段階で、その学校の問題数と1問にかけられる時間なども把握しておくと安心です。

うまく時間を節約する

漢字や語句などの知識問題はできるだけ手早く解きましょう。反射的に答えが思い浮かばないなら、その語句を知らないか忘れたかのどちらかです。とりあえずの答えを書いて先に進むのが得策です。

素材文を一読する際は、書き込みは必要最小限にしましょう。あれこれ印をつけているとスピードが落ちます。書き込みは、問題を解くとき、答えとなる部分に印をつける程度にとどめます。

書きぬき問題も要注意です。傍線部の前後に答えがあればすぐに見つかりますが、そうでない場合は時間がかかります。むきになって探さず、とりあえず次の問題に進みます。他の問題を解く際に見つかる可能性もあります。

記述問題では、書いては消し書いては消しを繰り返してしまわないようにします。解答用紙に書きながら推敲するより、問題用紙の余白にさっと下書きしてから清書した方が早く仕上がる場合もあります。記述は、部分点が取れれば及第点と考え、必要以上にこだわらないようにしましょう。

反対に、丁寧に行うべきなのが設問文の読み取りです。記述問題の答え方の条件などを見落とさないように気をつけてください。

難しい文章が出題されても慌てない

読んだことのないタイプの文章や、想定よりもずっと難解な文章が出題されることがあります。入試本番で時代小説が出題されて面食らい、頭が真っ白になったというケースも過去にありました。ファンタジーやSF、外国文学も、塾ではあまり扱うことがありませんから、出題されると戸惑うでしょう。読みにくい論説文も受験生泣かせです。

でも、落ち着いて読んで情報を整理すれば解ける問題が必ず出題されます。それを確実に解けば大丈夫です。自分にとって難しいものは他の受験生にとっても難しいのですから、焦らないことです。

知っている文章でも油断禁物

一度読んだことのある文章でも、出題者によって切り口や解釈が異なったりすることが考えられます。自分の記憶や思い込みで解かないように、本文を必ず確かめましょう。

簡単な文章の場合も同様です。文章が易しいと、つい自分の頭の中だけで判断して選択肢を選んだり、記述解答を書いたりしがちです。問題が易しくても、素材文を参照する作業は必須です。「浅き川も深く渡れ」で、油断せずにセオリー通りに解きましょう。

記述問題は自信がなくても書いておく

ある最難関校の校長先生が、「記述問題は受験生との対話です」とおっしゃっていました。採点する先生は、受験生の考えを理解しようと一生懸命に答案を読んでいるそうです。入試では作問者と採点者とが同じですから、いろいろな考え方をすくい上げて幅のある採点をしてくれる可能性があります。臆せず書くことが大事です。

解答は自己アピールの手段

先生方は、答案用紙から受験生の学力や人となりを判断します。

解答欄から盛大にはみ出したり、1行分の解答スペースに細かい字で2行びっしり書いたりするのは、「決められたことに従えない」ことを意味します。

乱暴に書きなぐった字は、雑でだらしない印象を与えますし、薄い字、小さい字は採点する先生に負担をかけます。

あまり神経質になることはありませんが、あこがれの学校の先生に読んでいただくという意識を忘れないようにしたいものです。

普段から本番のつもりで、本番は普段のつもりで

これまで挙げてきたようなことは、入試当日に初めて気をつけるのではなく、日頃の演習から気をつけておきたいことでもあります。

6年生のみなさんは今からでも、あらゆる問題演習を本番に見立てて、最上の答案になるように取り組むとよいでしょう。

入試当日は、「できなかったらどうしよう」「落ちるのではないか」と思ってはいけません。自分がいい成績をとれてうれしかったときのことを思い出して、きっと今日もうまくいくと思ってください。次のようなことも頭においておくとよいでしょう。

中学入試本番で注意すること

合格をお祈りしています。

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