企業入社難易度ランキング

「就職偏差値が上がった大学2021」ランキング規模別上位78校 東大、慶應、京大に東京理科大が続く

2022.01.25

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井沢 秀
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100人未満のトップは実践女子大

最後に、主要企業への就職者30人以上100人未満の大学を見てみよう。

1位の実践女子大は、14年に文学部、人間社会学部、短期大学部が日野キャンパス(東京都日野市)から渋谷キャンパス(同渋谷区)に移転し、利便性が向上した。就職偏差値が1.8ポイントアップしており、就職者が多い企業は、明治安田生命(11人)、日本生命保険(4人)、住友生命保険(3人)などとなっている。

2位は、順天堂大。医学部、スポーツ健康科学部、医療看護学部、保健看護学部、国際教養学部、保健医療学部(19年開設)がある。21年に複数の就職者があったのは、サイバーエージェントと第一生命保険(各2人)。就職者1人の企業には、JR東日本、SUBARU、野村証券、みずほFGなどがある。

3位の神奈川工科大の就職者が多い企業は、アルファシステムズ(4人)、シャープ、凸版印刷、日本コムシス(各3人)などとなっている。

(大学就職偏差値の算出方法)

2021年と2011年の就職偏差値を比較し、数値が変動した大学を2021年主要企業就職人数から3つのグループに分けて掲載した。
就職偏差値は、駿台予備学校の大学入試難易度と主要企業への就職者数から企業入社難易度を求め、その企業入社難易度をもとに算出した。企業入社難易度の算出は、大学の平均難易度×その大学からの就職者数を企業ごとに合計し、その企業の就職者数の合計で割り算した。同様に、企業入社難易度と大学からの就職者数を加重平均し各大学の就職偏差値とした。同じ値で順位が異なるのは、小数点第2位以下の違いによる。ただし、以下の条件の大学は掲載していない。2021年または2011年に主要企業への就職者判明数が9人以下の大学。2011年の回答に大学院修了者を含まず、2021年に含んだ人数で回答した大学。2021年の主要企業への就職者数が2011年に比べ1割以上減っている大学。
就職者数は、各大学へのアンケート調査と企業からのデータを使用した。未回答の大学は掲載していない。また、一部の大学は大学院修了者の人数を含んでいる。主要企業(2021年は424社、2011年は402社)は、日経平均株価指数の採用銘柄に加え、会社規模や知名度、大学生の人気企業ランキングなどを参考に大学通信が選定した。
入試難易度は、駿台予備学校・共通テスト模試(2011年は全国マーク模試)、合格可能性80%を使用した。全データから、2部・夜間主コース、医学部医学科、歯学部歯学科、私立大共通テスト利用入試を除いた難易度の平均を学部平均難易度とし、その平均値を各大学の平均難易度とした。ただし、共通テスト利用入試のみの私立大は共通テスト利用入試のデータを使用した。
入試難易度の変動により、2021年の入試難易度が2011年に比べて全体に下がった結果、主要企業の入社難易度の平均が2021年は2011年より0.7ポイント下がったため、企業入社難易度の変動分を考慮し、0.7ポイントを加えて修正値とした。

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