企業入社難易度ランキング

「10年間で入社が難しくなった企業2021」メーカー ランキング上位60社 食品、製薬が上昇

2022.02.01

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井沢 秀
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学生が志望する業種や人気企業は、時代の環境とともに変遷する。企業の盛衰も時とともに移り変わる。ある業種で3番手、4番手だった企業がトップに躍り出たり、逆に花形だった業種や企業が落ちていったりすることもある。大学通信が算出している「企業入社難易度」を活用して、2021年と2011年を比較することにより、この10年間で入るのが難しくなった企業を検証した。業種別の第一回はメーカー。大学通信の井沢秀・情報調査・編集部部長が解説する。

食品がトップ20のうち10社

この10年(2011~21年)で企業入社難易度が上がり、入社が難しくなった企業ランキングを業種別に見ていく。今回はメーカー編。

11年と21年を比較すると、学部学科の新設や募集単位の変更などにより、大学の入試難易度が下がった影響で、調査対象とした主要企業の入社難易度の平均値が0.7ポイント下がっているので、入試難易度の変動分を考慮し、両年の就職偏差値差に0.7ポイント加えた修正値でランキングを作成した。

10年前と比較して最も入社難易度が上昇したのは、世界最大の消費材メーカーであるP&Gが日本で展開するP&Gジャパン。11年当時も入社難易度は60を超えて高いが、この10年でさらに上がり、全企業の総合順位でも11年の126位から21年は12位に大きく上がった。

社員の国籍は多様で、人材育成に定評があり、入社後に成長できる実力主義の外資系企業として注目度が上がり、難関大生の人気が高まった。

21年の採用数が多い上位5大学は、すべて入試難易度が60以上。採用判明数を11年と比較すると、慶應義塾大5人→16人、東京大6人→10人、早稲田大1人→8人、京都大4人→7人、一橋大0人→4人。難関大生の人数が増え、入社が難しくなっている。

入社が難しくなった上位企業には、食品が目立ち、2~4位を占めるなど、トップ10に4社、トップ20まで広げると10社と半数を占めている。

2位に入ったのが日本水産。主要事業の水産や食品に加え、ファインケミカル、物流、海洋関連・エンジニアリングなど幅広い事業を展開する。

21年の採用判明数を11年と比較すると、東京海洋大1人→6人、京都大0人→5人、早稲田大2人→4人、北海道大1人→2人、東京大0人→2人、九州大0人→2人、明治大1人→2人となっている。

3位は、1899(明治32)年創業の森永製菓。11年と比較すると、慶應義塾大0人→5人、関西学院大1人→4人、京都大0人→3人。東京大、大阪大、九州大、学習院大は各2人だが、10年前はゼロだった。

4位はサッポロビール。採用判明数が11年に比べて39人から24人に減り、入試難易度50台の大学が13大学(20人)から5大学(6人)に減少したことから、入社難易度が上がった。

採用判明数を11年と比較すると、早稲田大4人→6人、慶應義塾大2人→3人、神戸大1人→2人、法政大3人→2人などとなっている。

10位の伊藤ハムは、21年の採用が多い大学を11年前と比較すると、立命館大3人→8人、関西学院大3人→6人、甲南大0人→5人、神戸大0人→4人、明治大1人→4人、関西大2人→4人などとなっている。

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