どうなる中学・高校入試

「リアルな声を届けたい」現役中高生が合同でオンライン学校説明会

2022.02.04

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岩波 精
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中高生でつくる学生団体「学校PR部」が、コロナ禍のなか、一昨年からオンラインで合同学校説明会を開いています。現役の在校生が学校生活を語ることで、これから中学受験する小学生やその親に、リアルな魅力を知ってもらおうという取り組み。2月11日には神奈川県内の7校が参加して説明会を開きます。(写真は、オンライン学校説明会の様子。在校生ならではの視点で、保護者や小学生からの質問に答えた=学校PR部提供)

「パンフに書いていないことや実際に感じたギャップも」

学校PR部は東京と神奈川の中高7校に通う20人でつくる団体で、2020年9月からオンライン学校説明会を開いている。代表で順天高校2年の亀崎巧さん(17)は「コロナ禍で学校に足を運ぶ機会が減るなかで、生の声を聞いてもらいたいと思い、企画しました」と話す。

説明会はオンライン会議システムZoomを使い、在校生が座談会形式で学校生活について語り合った後、学校ごとに分かれて「質問タイム」を設ける。部活や授業、食堂のことなど、幅広い質問に答えていく。この2月で5回目。これまでに数百人が参加した。

新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、オンラインで説明会を開く学校は多い。亀崎さんは「学校がやる説明会には少し美化されたところがある。でも、僕らの説明会では、パンフレットに書いていないことや、実際に学校に入って感じたギャップについても聞いてもらえます」。参加した保護者からは「先生主体の説明会より、学校の魅力を感じた」といった声が寄せられているという。

説明会の企画から運営まで、すべて中高生の部員が手がけている。他校に通う友達に声をかけたり、先生のつながりで学校を広げたりして、参加校を増やしてきた。2月の説明会の実行委員長で湘南学園高校2年の田口玲さん(17)は「参加校はまだまだ多くはないけれど、そのぶん、密にリアルな声をお届けします」と話している。

参加希望者は学校PR部のホームページの申し込みフォームに名前やメールアドレスなどを入力する。その後に届くZoomのURLを使って説明会に参加する。

【文中写真】学校PR部の生徒たち
学校PR部では、順天や開智日本橋学園、独協など7校の中高生が活動している=学校PR部提供
【メインビジュアル】スクショ
学校PR部のホームページ
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