学習と健康・成長

全国200カ所に広がるプログラミングの「道場」 石垣島では小学生が立ち上げ

2022.02.14

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片岡 由衣
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参加も教え方も「自由」

CoderDojo Japanの代表理事をつとめる安川要平さんは、日本での立ち上げ当初から関わっている。アイルランドでの設立者の一人、ジェームズ・ウェルトン氏の来日を機に、「CoderDojo Tokyo(現:CoderDojo下北沢)」を仲間たちと2012年5月に開催。「おもしろそう」「やってみたい」と見学に来る人が増え、北海道から沖縄まで200カ所以上に広がっていった。「日本でのCoderDojoの広まりが世界的に注目され、CoderDojo財団の認可を得て日本法人が設立できた。一般社団法人CoderDojo Japanでは、開き方や運営方法などの仕組み作り、ノウハウをまとめるなどのサポートをしています」(安川さん)

「メンター」と呼ばれる協力者には、子どもたちの保護者のほか、地域の学生や教育関係者、プログラマーやデザイナーなど多様な人がボランティアで参加している。「『CoderDojo憲章 』という世界中のCoderDojoで共通した理念があり、この憲章に沿って、それぞれの道場は自由なスタイルで運営できます」と安川さんは話す。

CoderDojo Japanの公式HPに公開されているガイダンス用資料。運営に必要なさまざまな資料にアクセスできる。https://coderdojo.jp/kata#README
CoderDojo Japanの公式HPに公開されているガイダンス用資料。運営に必要なさまざまな資料にアクセスできる=CoderDojo Kodaira 制作

「公園のような場所をイメージしてもらえると良いかもしれません」と安川さん。「そこで何をするかは、それぞれの参加者次第。誰かの活動を見て学ぶこともできるし、作って学ぶこともできる。近くに場所がなければ、場所そのもの(CoderDojo)を立ち上げることもできます」という。

非営利で運営しており、子どもたちは無料で参加できる。「参加無料」という点が注目されがちだが、「自分にとってのCoderDojoのいちばんの魅力は、人と人とのつながり」と安川さんは言う。「道場間の交流も盛んで、多様な方がいます。子どもや保護者にとっては共通の関心を持つ方と出会えるでしょうし、メンターや運営者にとっても仕事や地域間交流につながったという事例もあります」

山口県長門市の「CoderDojo Nagato」は、地域のNPO法人が運営している。NPO法人つなぐの岩本絵梨子さんは、「私たちにはプログラミングの知識やノウハウはないので、CoderDojoの仕組みに助けられています」と話す。地域にいる現役エンジニアや情報系専門学校の生徒などがメンターとして子どもたちをサポートしながら、子どもたちはプログラミングを楽しんでいるという。

「CoderDojo Nagato」の活動は「長門市しごとセンター」で開催。ロボットを動かすためにプログラミングを設定している子どもたち=NPO法人つなぐ提供
「CoderDojo Nagato」の活動は「長門市しごとセンター」で開催。ロボットを動かすためにプログラミングを設定している子どもたち=NPO法人つなぐ提供

このほかにも、高校生と大人が共同運営する道場や、地域の教育委員会とともに活動をする道場など、全国に様々なCoderDojoがある。

プログラミング教育は2020年度から小学校で必修となり、年々注目が高まっている。スクラッチやマインクラフトなど、子どもたちが遊びながら楽しめるツールも多く、「もっと遊びたい」「プログラミングをしてみたい」との声も多い。

安川さんは「全国に200以上の道場がありますが、近くにはまだないという人もいると思います。しかし最近はオンライン参加を受け付けている道場もあり、そういった人も気軽に参加できるようになりました。まずは近日開催の道場から気になるCoderDojoをチェックしてみてください」と話している。

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