学習と健康・成長

VR学習に高い満足度 N高・S高に聞く「メタバース」の効果 課題は「酔い」とポリシーの理解

2022.03.03

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小林 香織
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アバター同士の交流は、相手の人柄が見えやすい

アバターでの交流は、無数にあるメタバースの各部屋で行われます。例えば、生徒同士で会話やスポーツができる「Rec Room(レックルーム)」、無重力空間でディスクを奪い合う対戦ゲーム「Echo VR(エコーVR)」、ゲームや写真の共有などのコミュニケーションができる「バーチャルキャスト」などは、生徒に人気。さらに、遊園地のようなアトラクションが楽しめる部屋、世界各地の観光ができる部屋、複数人で一つの作品を作れる部屋など、多種多様です。

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生徒に人気の対戦ゲーム「Echo VR」をプレーする様子

「複数人がチームになり、共通の目的を持って一緒に取り組むゲームやスポーツなどは、生徒同士の距離を縮めるのに最適です。例えば、敵に攻撃されて倒れた生徒を別の生徒がハイタッチして助けるような場面もあり、仲間意識や信頼関係が築かれやすいのだと思います」(吉村さん)

「好きな格好をしたアバターで交流することで、リアルで話すよりも自信を持って話せる気がしています。相手のリアルな見た目が見えないからこそ、性格や人柄が見えやすいのもVRならではだと思います」(横見さん)

生徒が任意で参加できるVR運動会も実施。赤組と白組に分かれ、玉入れ、弓道、ボウリング、Echo VRなどさまざまな競技に取り組み、優勝を競います。

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VR運動会での「玉入れ」の様子

「運動会には、スポーツ系の取り組みを好む生徒がメインで参加しています。全身を使ったスクワットのような動きが求められ、しっかり汗をかくほどの運動量です。定期的にスポーツに参加することで、体力づくりにつながるはずです」(吉村さん)

「僕はイベントごとが好きなので、運動会にも参加しました。両手を左右上下に広げたぐらいの狭い空間内でプレーできるものの、外を走るのと変わらないぐらいの疲労感がありました」(横見さん)

運動会をはじめ、生徒同士の交流を目的としたイベントは、現役の生徒しか参加できませんが、世界各国のVRユーザーと出会える機会も多くあるそうです。

「誰でも入れるパブリックの部屋は、外国人が多く英語で話しかけられることも。英語が話せないので瞬時にコミュニケーションを取ることは難しいのですが、さまざまな手段を使って、少しずつ会話ができるようになりました。また、N/S高の卒業生に会うこともあります」(横見さん)

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