学習と健康・成長
子どもの「冷え性」、原因は 専門家に聞く、家庭でできる対策
2022.04.04

昨今、医学的な定義での平熱(36.55℃~37.23℃)を下回る子どもが増加しているといわれています。その背景には、コロナ禍の外出自粛や生活習慣の変化があるそう。心身の不調や発育、勉強面にも影響を及ぼす体の冷え。その実態と中学受験を控える子どもたちへの対処法について、冷え治療の専門家であり、二児の母でもある内科医の石原新菜さんに聞きました。
(いしはら・にいな)イシハラクリニック副院長、ヒポクラティック・サナトリウム副施設長、健康ソムリエ講師。1980年長崎県生まれ。現在は父・石原結實のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたる。冷え治療の専門家として知られる。著書に『「体を温める」と子どもは病気にならない』(PHP研究所)など。
学習面にも影響する? 体の冷えが引き起こす不調とは
――子どもの体が冷えると、どんな影響があるのでしょうか。
体が冷えていると、体温を逃がさないために血管が縮み、血流が悪くなります。すると、肩こりや頭痛、生理痛、生理不順、腹痛、便秘、下痢、睡眠不足といった不調のほか、免疫力が落ち、風邪を引きやすくなったり、アレルギーを発症しやすくなったりします。