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東大合格率50%超 東大受験の「正しい勉強法」とは 力を伸ばす臨海セミナーのメソッド

2022.03.08

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3月10日は東京大学の合格発表日。「東大プロジェクト」と銘打ったプログラムを実施し、ぐんぐんと合格実績を伸ばしている「臨海セミナー」の英語講師、土田秀彦さんは「東大は努力で入れる大学です」と断言します。最新の入試傾向や過去40年分の過去問研究から見えてきた、東大が受験生に求める力は何か。朝日新聞社教育コーディネーターで、「EduA」アドバイザーの中村正史が取材しました。

土田秀彦

話を聞いた人

土田秀彦さん

臨海セミナー大学受験科「東大プロジェクト」英語講師

ミシガン大学アナーバー校コミュニケーション学部を卒業。英検1級、通訳案内士。指導方針は、生徒が英語をフィーリングではなく、「論理的に読める」そして「問題が解ける」ように導くこと。座右の銘は、On my beat! (自分のビートで生きる)。

――3月10日は東大の合格発表日です。ここ数年、臨海セミナーは100名を超える東大合格者を出し続けています。この数字には正直、驚きました。

臨海セミナーには、東大プロジェクトというプログラムがあります。専門講師による少人数制の授業を受けられる「通塾生」と、通信添削でやりとりをしている「東大ゼミ生」という2つのコースを設置しています。通塾生は今のところ現役生のみですが、東大ゼミ生は現役生と卒業生も受け入れています。昨年は東大プロジェクトに在籍している生徒の東大合格率が50%を突破しました。公立高校の生徒さんたちも多数、東大に合格を果たしています。

ボロボロでもいい。まずはリングにあがることから

――臨海セミナーで東大合格実績が伸びている「秘訣(ひけつ)」は何でしょうか。

そもそも東大受験に関して、迷信のようなものを持たれている方が多いと感じています。「東大は天才でないと入れない」とか、「めちゃくちゃ難しい問題ばかり出題される」とか、「私立の難関高校に通う生徒しか合格できない」とか。ところが、実際に東大が受験生に要求していることは、高校の学習範囲内です。ただ単に多くの知識を備えていればよいというのではなく、いかに知識を使って論理的思考ができるかどうか、という力が求められています。私の考えでは、東大は努力で合格できる大学です。決して天才だけが入れる大学ではない、ということです。間違った勉強法をしなければ、もちろん努力は必要ですが、合格は夢物語ではないと思います。

――間違った勉強法とは具体的にどんなことでしょう。

まず一つは、難しいものばかりに取り組んで、基礎を軽んじるということ。それから、制限時間内に問題を解ききる訓練をしないことです。臨海セミナーでは、基礎学力を非常に大切にしています。私は生徒に「東大だからこそ教科書を大切にしよう。教科書を笑うものは、教科書に泣く。学校の授業も大切にしなさい」と呼びかけています。東大に対して「畏敬(いけい)の念」みたいなものを持ってプロジェクトに入ってくる生徒もいますが、東大だからといって身構える必要はない。「正しい方法で努力すれば合格できるよ」という話をしています。

東大は論理的思考力を求めると言いましたが、情報処理能力も必要です。英語の場合は、120分の制限時間に対して問題の分量がなかなか多い。制限時間内に解き終えるには、当然ですが訓練が欠かせません。問題を解いたら、「添削がきちんとできているかどうか」も考えておきたい重要なポイントです。過去問をたくさん解いたとしても、きちんと添削できていなければ意味がないですから。

我々の指導方針には、「リングに上がる」という考え方があります。実際のリングに上がって、試合の流れや試合運びを養うわけです。最初はボロボロの結果になったとしても、リングに上がらないとわからないことがたくさんあります。スポーツで筋力トレーニングだけ積んでも、試合に勝てないのと同じ。リングにあたるものが「テストゼミ」になりますし、通常授業でもアウトプットが中心です。

――「リングにあがる」という表現はユニークですね。

勉強や受験においては「インプットをしてからアウトプットの練習をする」「秋ぐらいから過去問に取り組む」というイメージがあると思います。しかし、東大プロジェクトでは、最初から過去問や東大型の模試に挑戦してもらいます。最初は当然できません。解ける・解けないではなくて、「なぜ、できないか」を徹底的に突き詰めていくわけです。そうすると、いろいろ原因があるわけですよ。知識が足りない。それならば基本のテキストに戻って知識を入れればいい。知識があったとしても問題が解けなかったり、解答の文章がうまく書けなかったり。その場合は、知識を解答につなげるための論理的思考力をつけなければいけません。弱点を知り、改善することで、誰でも成績は伸びます。たとえば高3の東大英語では、1学期から東大型の予想問題に取り組んでもらい、年間30回もテストがあります。

――年間30回のテストは、臨海セミナーならではの取り組みですね。

例えば、生徒が夕方5時に校舎に来たら、5時から2時間、本試験と同じようにテストをやります。テストの後、すぐに解説授業を行います。その間にスタッフが答案を添削します。リングに上がることによって、みんな最初はボコボコにされます。優秀な生徒が多いですから、「こんなひどい点数は見たことがない!」とショックを受ける。数学などは白紙の答案になる生徒もいます。確かにボコボコにされますが、そこがスタートラインです。アウトプットの訓練を繰り返すことで、強くなります。私の感覚では、30回のテストのうち20回を超えると、みんな強くなってくる印象です。

細かい添削によって解説が書き込まれた東大テストゼミ「地理歴史」の解答用紙
細かい添削によって解説が書き込まれた東大テストゼミ「地理歴史」の解答用紙

「数学一桁得点」からでも東大合格

――最初から目指すべき地点を示すということですね。

はい。まず、求められているものは何なのか。私は過去問を「研究する」と表現していますが、これが結構楽しいんですよ。英語は過去40年分ぐらい研究していますが、実は、東大が受験生に要求している力は、今も昔も変わらないということがわかります。繰り返しますが、求められているのは基礎と論理的思考です。

東大は問題の分量が多く、「情報処理能力も必要だ」と言いましたが、満点を取る必要は全くないんです。55%〜60%の正答率で合格できるのは東大ぐらいではないでしょうか。東大の入試では、必ず点数が取れる問題と、「こりゃむちゃだ」という問題が出ます。それを見極める力も大事ですね。

――東大の入試問題は良問が多いと昔から言われています。過去40年間、ベースにあるものは変わらないということですか。

時代に流されないポリシーを感じます。基本のコンセプトは一貫しています。東大は決して特別な大学ではありません。努力で入ることができます。だから東大であっても身構えないでほしいし、また、東大入試がゴールではない。東大プロジェクトで私たちが心がけているのは、勉強ではなくて学問なんです。「勉強」は「勉めて強いる」という言葉ですが、学問はもっと楽しい。能動的に「学んで」、「問う」わけです。受験勉強の途中で東大から志望校を変える生徒もいます。でも、これは失敗でも何でもない。ただ一つ言えるのは、本気でやってみたらどうか、ということです。自分の人生の中で本気で取り組む経験は、それほど多くはありません。自分に限界を作らないで、「ちょっとマジでやってみたらどうだ」という話をよく生徒にしています。その上で、第一志望に合格すればそれはそれでいい。仮に第二志望や第三志望だったとしても、与えられた場所で、腐ることなくひたむきにやっていれば、必ず見てくれる人はいます。私は海外の大学を出た人間なので、余計にそう思うのかもしれません。東大に入ると日本ではちやほやされるかもしれませんが、海外に出たら「裸」です。だから、「大学に入ったら絶対に海外へ行ってごらん」という話もしています。

――これまで教えてきた生徒で印象的な生徒はいますか。

それぞれのストーリーが思い浮かびますが、今から数年前に卒業した女子生徒は、数学がとても苦手でした。文系で英語はできるけれど、数学は東大模試で一桁のスコアだった。東大の文系数学は必ず出る分野があるので、難しいCレベル問題はやらずに、Aレベル問題を何回も繰り返して。本試験は決して良いスコアではなかったけれど、ギリギリのところで合格できました。

――臨海セミナーで実施している東大プロジェクトの特徴を教えてください

「通塾生」は横浜校、西日暮里校、あざみ野校、大船校の4校で少人数制の授業をしています。臨海セミナーは中学受験から大学受験まで指導していますので、小学生や中学生の頃から臨海セミナーに長年通っている生徒も多数います。私立の中高一貫校から東大を目指す生徒もいれば、もちろん公立高校から東大を目指す生徒もいます。公立校で最も多いのは横浜翠嵐高校の生徒です。私が担当している新年度の高3東大英語のクラスでは、横浜翠嵐の生徒が8割を占めています。

――「東大ゼミ生」は全国から参加していると聞きました。

東大ゼミ生は大きく二つのサービスを受けられます。まず一つは、東大プロジェクトの講師がオリジナルで作成した「東大型模擬試験」と「解説授業」がセットになった年10回の「東大テストゼミ」に参加できることです。もう一つは、「オンデマンド添削」です。東大の過去問など、生徒が自主的に解いた答案をスマホで撮影し、臨海セミナー東大プロジェクトの添削専用アカウントに送信してもらいます。答案は1週間程度でスピード返却します。東大の過去問は自己採点が難しい問題も多いため、こちらで添削して、サポートしています。オンデマンド添削は全科目が対象で、何度でも、好きな時に利用可能なサービスです。

東大合格率50%超 東大受験の「正しい勉強法」とは 力を伸ばす臨海セミナーのメソッド

――自宅の近くに予備校や学習塾がない受験生も多いでしょう。特にオンデマンド添削はありがたいでしょうね。

地方にお住まいの生徒たちにも、たくさん利用してもらっています。添削は、ものすごく成績を伸ばす要素です。僕はギターが趣味なんですけど、YouTubeで動画を見て、それっぽく弾くことはできます。しかし、実際に教室で先生に見てもらうと、小指が違うとか、このクセは直した方がいいとか、たくさん指摘されるわけです。これは試験の答案も同じ。自分では良い答案のつもりでも、第三者が見るとクセが強かったり、もっと良くなるポイントがたくさんあったりします。オンデマンド添削は非常に大きな力になると思います。

ときには、「この添削は納得いかない」と言ってきてくれる生徒もいます。建設的な議論は大歓迎で、遠慮なく言ってきてほしいんです。「とことん付き合うよ」という姿勢で添削に取り組んでいます。顔と顔を合わせる機会が少なくても、実は、答案を通じて全国の受験生と強くつながっています。

臨海セミナーについての詳しい内容は、こちらのホームページでもご覧いただけます

(記事:五月女菜穂 写真:松嶋愛)

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