「書く力」の高め方

添削・個別指導で育む「自分の考えを出せる力」 清風中学・高校 読書・論文指導部

2022.03.28

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岩波 精
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入試の記述式問題や小論文、授業のリポート、論作文や感想文など、学校生活を送るうえで「書く力」は欠かせません。この力を伸ばすにはどうすればいいのでしょうか。そもそも書く力って何なのでしょう。清風中学・高校(大阪市)には、生徒の書く力を高めるための「読書・論文指導部」があります。基本的な文章の書き方から、要約文や小論文まで、中高6年間にわたって添削指導や個別指導を続けています。(写真は、生徒に要約のポイントを説明する読書・論文指導部の坂田武久教諭(左)=清風中学・高校提供)

独自教材で文章の基礎から学ぶ 赤ペンでびっしり添削

2月上旬、清風中学・高校にある「読書・論文指導部」の部屋で、高校2年の男子生徒が個別指導を受けていた。新聞コラムの要約文を手にした生徒が「どこを削ればいいのか分からなくなってしまって」と助言を求めると、担当教諭は「大きく言ったら何の話やった?」「この文って必要だろうか」と問いかけて答えを促す。この教諭が「何を削るか、自動的に見分ける方法はない。一番伝えたいことを考えれば優先順位が決まってくるよな」と伝えると、生徒は大きくうなずいた。

読書・論文指導部は、国語科とは別の組織として2005年に発足した。中高の6年間を通して生徒の書く力を高める取り組みを進めている。背景には、作文に話し言葉と書き言葉の混在が目立つなど、生徒の文章力が落ちてきているのでは、という問題意識があった。同部を立ち上げ、現在は部の主事を務める橋口丈志教諭は「生徒たちは書くという行為に怖(お)じ気づくことなく、自分の考えを出せる力をつけています」と話す。

生徒は読書・論文指導部がつくったプリント教材で学ぶ=清風中学・高校提供
生徒は読書・論文指導部がつくったプリント教材で学ぶ=清風中学・高校提供

中学生は、読書・論文指導部が独自に作ったプリント教材を使う。ホームルームの時間を充て、必修科目として週1回の演習を行っている。

1年生の初回の課題は、「私の夢は、サッカー選手になりたいです」という文章を正しく書き直すことから始まる。その後の授業では、文章を読んで足りない言葉を補う、「だ」「である」で書かれた文を「です」「ます」に直すといった課題に取り組む。

中2になると、「あなたの考えを述べなさい」「具体例を挙げなさい」など、より長い文を書く課題が増えていく。生徒が書き込んだプリントは、16人の在宅の専任スタッフが赤ペンでびっしりと添削し、担任を介して返却する。中学の3年間を通して、文章の構造や論理の組み立てなど、作文の基礎を身につけることを目指しているという。

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