「大学付属校」の現在地

森上教育研究所・森上展安代表「大学付属校の評価が上がっている理由」

2022.04.01

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中村 正史
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入学者の選抜方法について、いろいろな大学で聞くと、大学付属校からの内部推薦者の評価が全般に上がっています。伸び伸びとした校風が特徴の付属校も、以前とは教育の質が変わってきているようです。中学受験や大学付属校の動向に詳しい森上教育研究所の森上展安代表に、大学付属校の人気の推移や、付属校からの内部推薦者の評価が高まっている理由を聞きました。(写真は、慶応義塾中等部の入試に集まった受験生や保護者=2018年2月)

森上展安

話を聞いた人

森上展安さん

森上教育研究所代表、教育コンサルタント

(もりがみ・のぶやす)早稲田大学法学部卒。学習塾を経営後、1988年に森上教育研究所を設立。中学受験や中高一貫教育などの調査・研究、コンサルティング業務で活躍。

中学受験には遅れて参入

――いろいろな大学で聞くと、大学付属校からの内部進学者の評価が上がっています。

もともと大学付属校は高校から入る学校が多かったのです。中学を併設したり、共学化したりする動きが活発になったのは、2008~10年ごろからです。

明治大学の動きが最初です。明大中野八王子を1994年に共学化していましたが、2008年に明大明治を調布市に移転して共学化しました。

早稲田大学は、10年に附属校の高等学院に中学を開設しました。

中央大学は、10年に中央大学附属に附属高では初めてとなる中学を開設しました。また、横浜山手女子中高を10年に法人合併して附属校にし、12年に共学化しました。

法政大学は、法政大中高を07年に三鷹市に移転し共学化し、法政第二中高は16年から共学化を始めました。

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