大学合格者ランキング2022 今年伸びた高校

東大は中高一貫校が盛り返す 開成が41年連続トップ、2位筑波大附駒場、3位灘

2022.04.05

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井沢 秀
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コロナ禍が続くなか、「改革」2年目を迎えた2022年度大学入試。大学入学共通テストの一部教科で平均点が大幅に下がるなど、受験生には試練の入試だったようです。そんななかで合格実績を伸ばしたのは、どんな高校でしょうか。大学通信の井沢秀・情報調査・編集部部長が解説します。(とくに断りのない限り、本連載の合格者数は、併願可能な私立大で複数の学部・入試方式での合格者を重複して数える「延べ合格者数」を採用しています。延べ合格者数、実合格者数、進学者数などの違いはこちら

大学入学共通テストの平均点が大きく下がったにもかかわらず、2022年度入試の東京大一般選抜の志願者数は9507人で、昨年を418人上回った。東京大の人気は根強く、共通テストの平均点が下がっても自分の置かれたポジションを冷静に分析し、2次試験勝負に臨んだ受験生が多かったようだ。

学校推薦型選抜を含む合格者ランキングの1位は、41年連続の開成(東京)だった。前年の合格者数を47人上回る193人で、この10年間では、12年度入試の203人に次ぐ多さだった。2位は昨年を7人上回り96人が合格した筑波大附駒場(東京)。3位は5人下回って92人の灘(兵庫)だった。筑波大附駒場と灘の順位は昨年と入れ替わったが、東京大合格者ランキング上位の常連校が順当にベスト3を占めた。

合格者ランキングのベスト3以下は、4位聖光学院(神奈川)、5位西大和学園(奈良)、6位桜蔭(東京)、7位渋谷教育学園幕張(千葉)などが並ぶ。ベスト10のうち、中高一貫校が9校と大半を占めるのは、例年通りの光景だ。これらの学校の合格者数の増減に注目すると、前年を上回る学校が多いことが今回の特徴といえる。

21年度入試でもベスト10に9校の一貫校が入ったが、そのうち、前年の合格者数を上回った学校は4校にとどまった。その要因となったのが公立校の躍進だ。予備校関係者は「2次試験の数学が易しく、数学が得意な生徒が多い一貫校と公立校の差がつきにくかった。文武両道の学校が多い公立進学校の課外活動がコロナ禍で制限され、勉強だけに集中する環境になったことも大きい」と、公立校躍進の理由を分析する。

一方、22年度入試は、課外活動の時間が戻り始め、勉強に割く時間が相対的に短くなったところに2次試験の数学が難化。さらに、前年度に多くの生徒が現役で合格したため、公立校出身の浪人生が少なかったこともあり、ランキング上位の一貫校の多くで合格者が増えた。開成、筑波大附駒場、聖光学院、西大和学園、桜蔭、渋谷教育学園幕張、10位駒場東邦(東京)と、その数は9校中7校を占めた。

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