「大学付属校」の現在地

「自由を感じた」「外部受験は難しい」…付属校のメリット・デメリット、卒業生にインタビュー

2022.06.09

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葉山 梢
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大学付属校に行くメリットやデメリットは何なのでしょうか。首都圏の付属校を卒業した20代の4人に聞きました。個別の取材を紙上座談会として再構成してお届けします。

Aさん(22歳、女性):中学受験で青山学院中等部へ。同高等部、同大国際政治経済学部を経て、現在は食品会社勤務。
Gさん(25歳、男性):中学受験で学習院中等科へ。同高等科、同大理学部、東京工業大大学院を経て、現在は機械製造会社勤務。
Kさん(23歳、男性):高校受験で慶応義塾志木高校へ。同大経済学部を経て、現在は出版社勤務。
Wさん(23歳、男性):高校受験で早稲田大本庄高等学院へ。同大社会科学部を経て、現在はコンビニエンスストア運営会社勤務。

やりたいことに打ち込める良さ

――付属校を志望した理由は何だったのですか?

K 受験を1回で終わらせて、大学受験をしたくなかったというのが理由です。高校受験では自宅から通える範囲の慶応と早稲田をすべて受けました。早稲田実業にも合格しましたが、親の勧めもあって慶応志木に決めました。

G 大学受験をしなくていい分、少しは余裕のある学校生活が送れるかなと思って。といっても、受験したときは小学生だったので、正直言って、親に言われるままという面が大きかったですね。

W 高校受験のための塾で早慶クラスに入り、その気になったという感じです。

A 私は付属校かどうかはあまり意識せず、様々な学校を幅広く見て回りました。その中で、文化祭などの雰囲気や先輩たちの印象が良かったのが青山学院でした。

――実際に付属校に入ってみて感じた良さはありますか?

W 早稲田本庄はほぼ全員が早稲田大に進みます。高校3年間と大学4年間を通じて同じメンバーなので、親しい友達や仲間を作りやすい。僕は寮だったので先輩や後輩も含めて特に強いつながりができて、就職活動でも役に立ちました。

A 長く付き合える友人ができたのは大きいですね。大学受験を意識せずやりたいことができるのもいい点です。中学・高校ではバドミントン部の活動に打ち込み、高3の夏に部活を引退した後は3週間、カナダに留学しました。大学受験があったらできなかったと思います。

W 大学受験で早慶を目指していたら高校時代は勉強漬けになっていただろうと思います。高校時代に大学の先生の授業を受けられたことも大きかった。高校の経営学の選択授業でコンビニに興味を持ち、高校の卒業研究のテーマにも選んだことが、就職にもつながりました。

G 学習院は大学までキャンパスが同じなので、慣れや生活のしやすさはあると思います。毎日がオープンキャンパスのようで、将来の姿が想像しやすい。中学から大学まで合同の部活もあり、年の離れた先輩に刺激を受けます。大学の施設が使えるので、アーチェリーや馬術といった珍しい部活もありました。

K 付属校ってどこも相当自由なんじゃないでしょうか。昼休みに校外に出て昼食を買ったり、休日にアルバイトをしたり、一足早い大学生活のようでした。

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