「夢中」を学びに

尾瀬の大自然をフィールドに「共生」を学ぶ 尾瀬高校自然環境科

2022.06.30

author
岩波 精
Main Image

子どもたちの「好き」や「夢中」を学びにつなげられるのは、どんな場所なのでしょう。尾瀬高校自然環境科では、全国から集まった生徒が大自然のなかで学んでいます。(写真は、尾瀬で実習する生徒たち=尾瀬高校提供)  

親元離れて見つけた「本当に濃い日々」

尾瀬国立公園にほど近い木々のなかに立つ瓦屋根の校舎で、群馬県立尾瀬高校自然環境科の生徒たちは学んでいる。教室に教壇や黒板はなく、かわりに石造りの暖炉と、クマやカモシカの剝製(はく・せい)が迎えてくれる。自然保護発祥の地とされる尾瀬をフィールドに「自然との共生を図れる人」を目指す。

3年生は29人のうち9人が県外出身者だ。関東を中心に、北九州市から来ている生徒もいる。多くは親元を離れ、地元の一般家庭で下宿している。

東京出身で同科3年の成瀬郁人さん(17)もその一人。6歳のころから昆虫が好きで、大好きなカミキリムシはこれまでに200種ほど収集した。地元のネイチャークラブに入り、大人と一緒に昆虫採集の合宿にも出かけた。理科や生物に特化した学びができる都立高校を探したが、なかなか見つからず進路に悩んでいたが、中学3年の10月、テレビ番組で自然環境科を知り、「ここしかない」と決めた。

高校の部活動は理科部に所属。学校近くの棚田での生物調査にも取り組むなど、「本当に濃い毎日」(成瀬さん)を送っている。「国際的な農業開発を学べる大学に進学し、高校での学びをさらに深めたい」と言う。

理科部の実習で採集した昆虫の同定作業をする成瀬さん
理科部の実習で採集した昆虫の同定作業をする成瀬さん
バックナンバー
新着記事
新着一覧
新着一覧

ページトップ