「夢中」を学びに

身近な個人研究を専門家がサポート 実習や講義で最先端の科学に触れる つくばSKIPアカデミー

2022.07.01

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岩波 精
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子どもたちの「好き」や「夢中」を学びにつなげられるのは、どんな場所なのでしょう。筑波大が開いているつくばSKIPアカデミーには、科学好きの小中学生が集まり、最先端の科学に触れながら自由研究に挑んでいます。(写真は、ノーベル化学賞を受賞した白川英樹名誉教授が直接指導する化学実習=つくばSKIPアカデミー提供)

カイコに夢中「将来は研究者に」

つくばSKIPアカデミーの参加者は、夏休みに個人研究に取り組む。「ぬれてしわになった教科書の伸ばし方」「ナメクジを引き寄せるにおい」など身近なテーマを自分で決め、大学院生や教員のサポートを受けながら研究を進める。9月には研究の成果を1枚のポスターにまとめて発表し、研究者に助言してもらう。

茨城県つくば市の中学2年、八田曉美(はったあきみ)さん(13)は、小学5年のときに初めてアカデミーに参加した。

小学3年のとき、母から生糸でできたうちわを見せてもらってカイコに夢中になり、学校の自由研究でカイコを研究してきた。県の科学研究作品展で入賞するなど、すでに高い評価を得ていたが、アカデミーでは専門家が助言してくれるので「コメントを読むこと自体が楽しかったし、翌年以降の研究につながった」と言う。

9カ月のコースが終わった後も、継続を希望して成果が評価されると指導を受けられる。八田さんは審査を通過。飛べないカイコの成虫を祖先の野生種であるクワコと交配し、再び飛べる個体をつくったり、飛翔(ひしょう)の仕組みを研究したりしている。「大好きなカイコに空を飛ばしてあげたかった」と話す。将来はカイコの研究者になるのが夢だという。

小5でつくばSKIPアカデミーに参加し、その後もカイコの研究を続ける八田曉美さん=八田さん提供
小5でつくばSKIPアカデミーに参加し、その後もカイコの研究を続ける八田曉美さん=八田さん提供
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