「夢中」を学びに

1歳半で母と図書館へ 物語が生きていく力くれた 18歳の小説家・鈴木るりかさん

2022.07.11

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岩波 精
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4月に早大進学 学びは小説のヒントに

「落花流水」を含め、これまでに5冊の小説を出版しています。書き続けるなかでいろいろな知識が必要だと感じ、早稲田大の社会科学部に進むことにしました。人文とか政治経済とか法学とか、多彩な学びができるところにひかれて入学を決めました。

卒業後は一般企業に就職することも考えています。作家をやめたいということではなく、他の職業に就き、そこで考え、経験を積めば、作品にも生かせるのではないかと感じているんです。作家が小説を書き続けるのは、完璧な小説という理想を追い求めているからではないでしょうか。私も、自分で物語を作るようになった小さいころからずっと「いつか完璧な小説を書く」という夢の中にいる気がしています。様々な経験を積んで、この夢の実現を目指し続けたいと思っています。

私の小説に登場するのは、どこにでもいる平凡に暮らす人たちです。それぞれが過去のできごとを悔やみ、葛藤しながらも、一筋の光を求めて前向きに生きていきます。どれほどかすかな光だとしても、希望がある限り人は顔を上げられる。希望は誰にとっても生きるための力になると信じています。

デビュー作の「さよなら、田中さん」には、「どんなときでも光はある」という言葉が出てきます。生前の祖父の言葉から採りました。私の心の中にずっとある言葉です。これからも、最後に光がある物語を書いていきたいですね。

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