算数・数学 学びのヒント
間違いの直し方には二つの形がある 自分で見つけて自分で正そう
2022.07.08

教えてもらうより自分で見つけよう
次に大切なのは、間違っている場所は教えてもらうのではなく、なるべく自分で見つけるようにすることです。返却された答案用紙に×があると、先生にすぐ「これのどこが間違っているのですか」と聞く生徒がいますが、自分で見つけて自分で正すことが大切で、それによって学力は相当アップするのです。
計算問題で次のような間違った解答があったとします。
40-16 ÷ 4 ÷ 2 = 24 ÷ 4 ÷ 2 = 6 ÷ 2 = 3
正解は次の式です。
40-16 ÷ 4 ÷ 2 = 40-4 ÷ 2 = 40-2 = 38
これは、計算は原則として左から行うものの、「×÷」は「+−」より優先する(結びつきが強い)という規則があるからです。
途中式や答えの間違いを自分で見つけられるようになると、以後は同じ間違いをしないようになるものです。もちろん、どうしても間違った場所を見つけられない場合は、先生や親に教えてもらうことになります。他人から間違った場所を教えてもらうと、同じ間違いを繰り返してしまうこともあるので、忘れないように注意しましょう。
ところで、答え合わせをしたノートでほとんどが〇だったり、返却された答案用紙が90点ぐらいだったりすると、「自分はかなりできる方だな」と安心しきって、それで終わらせてしまう人が多くいます。これは大変もったいないことで、さらなる学力アップの機会を逃しているのです。たった一つでも間違っていたら、その場所を見つけ出して、同じ間違いは二度としないように注意すれば、学力は確実にアップするのです。