大学合格者ランキング2022 現役「実合格者」編
日東駒専はトップ10に付属・系属が8校 それ以外では幕張総合が最上位
2022.07.19

大学合格者ランキングでは、1人の受験生が同じ大学の複数の学部に合格した場合、重複して数える「延べ合格者数」を採用することが多い。これに対し、同じ大学の複数学部に受かっても合格者1人とカウントするのが「実合格者数」という指標だ。コロナ禍2年目の入試で志願者数が反発した私立大が多いなか、実合格者数はどう変動したのか。大学通信の井沢秀・情報調査・編集部部長が解説します。(延べ合格者数、実合格者数、進学者数などの違いはこちら)
今回は日東駒専(日本大、東洋大、駒澤大、専修大)の現役実合格者数ランキングを見ていこう。4386校にアンケートを出し、回答のあった1636校分を集計した。合格者数は、一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜の合算値で、日東駒専の合格実績が高くても、回答していない学校もある。
まず、大学別の「合格者併願率」(延べ合格者数÷実合格者数)を、付属・系属校を抜いて算出してみると、最も低いのは、日本大と駒澤大の1.29だった。1人当たりの合格学部数は約1.3学部ということだ。日本大は、16学部を有する国内最大規模の大学。原則的に1学部しか合格できない学校推薦型選抜や総合型選抜が、合格者併願率を押し下げることを勘案しても、低い水準だ。
他大学の合格者併願率は、専修大が1.39で東洋大が1.48。東洋大の併願率が比較的高いのは、キャンパスの都心回帰や学部新設などの改革を積極的に進めていることから、受験生の人気が上がっていることが背景にある。2022年度入試の一般選抜の志願者数は9万8261人で、東洋大より定員が多い日本大の9万3770人を上回っている。