サピックス広野先生の 知っトクなっトク中学受験

低学年の夏休みの過ごし方 小1~3の「関心の的」探しが中学受験のベースに

2022.07.20

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広野 雅明
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親子の対話が大事

さて中学受験に向けての準備としては、まずは子どもとたくさん話し、様々な体験をさせて、何が好きか、何に興味を示すかを見極めることです。できる・できないは別として関心の的を見いだして下さい。まだ低学年とはいえ、この時期に興味を持ったことがそのまま進学先や就職先につながることもあります。マイナス思考ではなくプラス思考で探すようにしてください。このことが4年生以後の志望校選びのベースになります。好きなことが見つかればそのことを核として、一つの分野、教科が得意になることにつながる可能性があります。時には理科工作キットや、サピックスが関係している書籍であれば「きらめき算数脳」(主婦と生活社)のような思考力問題集に挑戦してみるのもよいと思います。ただし、子どもが興味を示さないときはしばらく封印してしまいましょう。

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夏休みには一緒にテレビを見ることも多いと思います。その時も話をさせることも大切です。テレビを見た感想、自分の意見、登場人物についてどう思うかなどなど、話をさせることで見たことが定着し、膨らみます。学習に直接関係のない番組でも結構ですので、子ども自身に話をさせて、それを保護者が聞くことが大事だと思っています。保護者間でこれらの情報を共有して、現時点の子どもの性格、趣味、興味を把握して下さい。同じ子どもを見ていても人により感じ方は様々です。なるべく長所を皆さんでみつけるようにしてください。保護者がそれらの情報を前向きにとらえできるだけ大きな可能性に結びつけて成長を願って下さい。親の大きな期待が、時にはプレッシャーになることもないわけではありませんが、より成長しようとするエネルギーになります。

最近の入試問題では、単なる知識の暗記や対策授業の受講では対応できないような出題が増えています。どの学校もその場で考えさせることを重視しています。考えることのきっかけはやはり保護者との対話から生まれます。自分自身はそのような保護者ではなかったように感じますが、自戒と自省をこめて、皆様方には子どもに寄り添った保護者として、この夏を有意義に過ごして頂ければ幸いです。

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