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ユーグレナ社長・出雲充さん 駒場東邦中学・高校 受験勉強は手段、その先に待つ夢にワクワクした

2022.08.18

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橋爪 玲子
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バイオベンチャー企業ユーグレナ社長の出雲充さんは「中学受験も大学受験も夢をかなえるための手段だから、楽しめた」と言います。高校時代に出雲さんが夢見たこと、そしてベンチャー精神について伺いました。

ユーグレナ社長・出雲 充さん

話を聞いた人

出雲 充さん

ユーグレナ社長

いずも・みつる/1980年生まれ。駒場東邦高校卒業。98年東京大文科Ⅲ類に入学、3年次、農学部に理転。2005年にユーグレナ社を設立。微細藻類ユーグレナの食用屋外大量培養に世界で初めて成功し、東大発のバイオベンチャーとして注目を集める。第1回日本ベンチャー大賞「内閣総理大臣賞」など賞歴多数。バングラデシュでのソーシャルビジネスやバイオ燃料事業などを展開。

駒場東邦中学に行きたくて、小学校6年生から塾に通い始めました。理由は、近所のお兄さんがその学校に通っていたから。彼は本当にもの知りで、かっこよかったんです。

受験をすると自分で決めたので、たまに勉強に対するやる気スイッチがオフになっていると、母は「私は受験しなさいなんて一回も言ったことないでしょう。自分で決めたことでしょう」と私の決意を確認してきました。根気よく、やる気になるきっかけを待っていたようです。

ユーグレナ社長・出雲 充さん 受験勉強は手段、その先に待つ夢にワクワクした
写真/高橋奈緒(朝日新聞出版写真映像部)

将来の夢ができたきっかけは?

入学した駒場東邦中学・高校は予想通り、というか予想以上にいい学校で、のびのびと過ごしました。高校1年生のとき、二つのテレビ番組に影響を受けました。ひとつはアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」。主人公の碇シンジの父親が国連機関の職員でした。国連に入ったらこんなに偉大でおもしろい仕事ができるんだと、興奮しました。

もうひとつがNHKの「映像の世紀」です。特に難民問題を扱った第10集では、家がない、食べ物や着る服がない人々が大変な目に遭っていました。国連の職員になって彼らのサポートをしたいと考えるようになりました。

当時はインターネットもあまり普及していない時代です。本屋に行き、国連で働いている方が書いた本の略歴を片っ端から調べました。すると東京大で英語を勉強している人が多い。それで東京大の教養学部を目指すことにしました。

私にとって、受験勉強は国連で仕事をするための手段。その先に自分の夢が待っているかと思うと、楽しく、ワクワクしました。先生たちは「受験勉強をしろ」とは言いません。でも相談に行くと親身になってくれました。「東大に行きたいなら、これをやらないといけないよね。でもやってないよね? 自分で決めたんでしょう」と、まるで中学受験のときの母と同じでした。そんな校風が、私には合っていたと思います。

高校時代の出雲さん(本人提供)
高校時代の出雲さん(本人提供)
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