算数・数学 学びのヒント

「やり方」を暗記するだけの学習から抜けだそう 有効なのは「間違い探し」

2022.12.09

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芳沢 光雄
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「40-16÷4÷2」の解き方は

そのような背景をもって、21年にウェブメディアで「数学間違い探し」の連載を始めました。月1回、初級、中級、上級の3問を出題すると、予想外の反響がありました。特に、昨年6月に配信した初級で、6通りの計算手順から「40-16÷4÷2」の正しい解き方を考える問題は、その後もあちこちで取り上げられています。

この連載から上級問題を除き、新たな問題を加えた50問について、加筆・修正してコラムやイラストをつけた「中学生から大人まで楽しめる 算数・数学間違い探し」(講談社+α新書)を今月、出版します。

数学的な「間違い探し」といっても、計算問題だけではありません。割り算の余りの意味、図形的な錯覚、算数文章問題の落とし穴、現代社会で必須の1単位あたりの発想、比と割合、縮尺、仕入れ値と売値、全体をならす意味である平均、マークシート問題の裏技、結論を否定して矛盾を導く背理法、あみだくじなど、数学的な考え方について幅広く扱っています。

最後に、数学の試験の答案に関して、読者の皆様に伝えたいことがあります。90点の答案用紙が戻ってきたときに、どのように思うでしょうか。多くの人たちは「良かった、これで成績はAだね」と思って終わりにするかもしれません。しかし、それはもったいないことであって、「あれっ、どこで間違えたんだろうか」と不思議な気持ちをもつのが良いのです。

そして、×が付いた問題の間違いを見つけようとすること、すなわち「間違い探し」をするのです。これが非常に重要で、それによって間違いを正すことになれば、数学の学力はそのぶんアップすることにつながります。

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